CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

ダニエル・ブルマン新作「Derecho de familia」  

ここサンパウロでは、水曜日、一部の映画館で映画を安く見ることができます(日本でも同じですが)。
同じようなサービスは、日本でもやっていますが、日本と違うのは、映画館によって料金設定が違うこと。
だから、同じ映画を見るのなら、安い場所を探して見たほうがおトク。
さらに、学生証(語学学校でもOK)を持っていると半額になる、という特典もあります。
先日は、その特典を利用して、4ヘアイス(日本円で約250円)で映画鑑賞。
地下鉄の往復料金(4.8ヘアイス)よりも安い!
ちなみに、休日の一般料金は18ヘアイス(約1100円)。

鑑賞したのは、アルゼンチンの新鋭監督ダニエル・ブルマンの最新作「Derecho de familia」。
この作品は、南米の映画賞で監督賞などを受賞していて、サンパウロのミニシアターでもロングランされています。新聞の映画評も上々。
ということで、音声スペイン語、字幕ポルトガル語のジューイッシュ・コメディをどこまで理解できるか、いざ挑戦!

主人公は、やり手弁護士の父に強いコンプレックスを持つ大学教師のアリエル。
ピラテスにどっぷりはまっている彼女サンドラとの間に子供ができ、結婚したのはいいけれど、家では妻の尻にしかれる日々。夫になり、父になっても、なかなか大人になりきれない。
そんな彼のもとに、ある日、偉大なる父から連絡が入った。。。

ダメ男君と彼をとりまく家族のそこそこ幸せな人生を、コミカルなタッチで描いたライト・コメディ。
ユダヤ人ということで、何かとウディ・アレン映画と比較されやすいが、この作品は前作「僕と未来とブエノスアイレス」よりも、さらにアレン映画に近いテイスト。
そこそこ恵まれた人生を送りながらも、人並み以上に強いコンプレックスを抱き、独りよがりな悩みに翻弄されているあたりが、ウディ・アレンっぽい。
体も細身で、動きがコミカルなあたりも似ているし。(主役は前作と同じDaniel Hendler)
強い信念を持って生きている妻と、気持ちがいつもフラフラしている夫の対比がユニークだし、立派な父に対する憧れとコンプレックスの入り混じった微妙な気持ちも、小道具を使って繊細に描かれていた。
前作よりも、かなりこなれた感じがして、監督の将来性を感じた。
これから、ヨーロッパの映画祭でも注目されるのではないでしょうか?

ただ、残念だったのは、私の語学力。
主人公のモノローグが多くて、そこは、ほとんどまったくついていけず。
おそらくそれがこの映画の持ち味で、粋な表現がいっぱい詰まっていたのでしょうが。。。
会場では、クスクス笑いが起こっていましたが「わかんねいよー」と、少々悲しくなりました。

スペイン語を聞きながら、ポルトガル語字幕を読むっていう経験をはじめてしたけど、半分以上、単語は同じ?
どちらもできる人から言わせると、微妙に違うらしいけど、まったく違う言語をしゃべる日本人からみたら、ほとんど同じに聞こえました…。

DERECHO DE FAMILIA (2006年・アルゼンチン)
Daniel Burman監督、Daniel Hendler、Arturo Goetz出演
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Posted on 2007/09/07 Fri. 09:30 [edit]

category: ラテン映画

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