CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

世界遺産でジャズ・フェス  

先週末、ミナス・ジュライス州にある世界遺産オーロ・プレットで開かれたジャズ・フェスに参加してきました。
オーロ・プレットはかつて金鉱として栄えた古い町で、ミナス・ジュライス州の州都ベロオリゾンテからは、バスで約2時間の場所にあります。
古い教会、石畳、そして急な坂道が有名ですが、こんな山奥でバド・シャンクやジョアン・ドナート、ジョシュア・レッドマンが集まるジャズ・フェス?と、少々意外な感じ。はたして、お客は集まるのでしょうか…。

有料(160ヘアイス/1日)のライブが開かれる会場Parque Metalurgicoは、オーロ・プレットの中心・チラデンチス広場から急坂をぐんぐん下った町はずれにあり、一度、降りたら二度と上りたくない場所。
日本でジャズ・フェスに何度か参加している私は、自由席、しかも休日と聞いたら、当然早く行って席取り!と、考え、開演1時間前に到着!

ところが、人の姿がまったくない…。
ここは“ブラジル”だったのをすっかり忘れていました。
近所のカフェは閉まっているし、買い物する店もなし。
かといって、急坂を歩いて戻る元気もないしなあ…。

時間を持て余し、1時間以上、会場の周りをウロウロしていた私は、誰が見ても挙動不審なあやしいアジア人。

やっと開演時間の6時になったものの、客は数えるほどだけ。
しかも、ライブ会場には入れない。
これが噂にきいていたブラジル時間か…。

30分後、待たせるだけ待たせて、何のアナウンスもなく開演。
このあたり、すでにかなり、待ちくたびれています。

席の半分も客が埋まっていない、ちょっとさびしいジャズ・フェスがのんびりとスタート。
トップバッターは「Samba Jazz Trio」。
ブラジル人の若いピアニストKiko Continentinoを中心としたバンドで、ドラムがトランペットも兼ねる、という面白い編成。
オーソドックスだが、とても聞きやすいジャズで、かなり私好み。
待ちくたびれ、盛り下がっていた気分もどんどん高揚していき、客が後ろの席まで埋まっていたことすら気付かず。
ラストは、ブラジルのバンドらしくサンバのリズムで元気よく締めてくれました。
まだ、あまり知られていないミュージシャンではありますが、ヨーロッパ・ツアーにも行っているとのこと。Kiko Continentino、これから要チェックです。

30分の休憩、と、アナウンスが入ったので、さっそく手荷物で席とり。
ところが、周りを見ると席とりをしているのは私を含めて10人ぐらい。
せっかく早く来て前の席をとったのに、なぜ?
日本のフェスだったら、
早く行って並ぶ → 慌てて席取り → 最初から最後までしっかり見届ける

と、いう方式が一般的だと思うのですが、ブラジル、とくに富裕層のブラジル人は、そういうガツガツしたことしないものなのでしょうか。

Img_0064続いては、ギター・デュオ「Duofel」。
まったりギターだったら眠くなりそう、と少々心配していたのですが、どっこい、寝てる暇もないぐらいアーチスティックな演奏にびっくり。
さまざまな種類のギターを使い、叩いたり、弓で弾いたり、二人が叫び合いながらギターの音を組み合わせたり…。
とにかく技がいっぱい!
さすがはviolao(ギター)の国のミュージシャン!
こんなに楽しくてハイ・レベルなギター・デュオは初めて聞きました。

次の休憩中、人の流れにそって会場の上のラウンジを覗いてみると…。
そこは、ワインや、カイピリーニャ、シャンパンが並んでいるパーティー会場。
とくにvip客だけでもない様子。でも、まさか飲み物は有料よね、と思ったら、全部フリー!
さらに飲み物だけでなく、軽食まで付いている!
「立食パーティ付きのジャズ・フェス」なんて、どこにも書いてなかったけど、これってブラジル流?
みんな優雅に飲み食いしながら、週末の夜を楽しんでいます。
ジャズ・フェスなので、年齢層はかなり高いのですが、ブラジル人はお年を召した方も宵っ張りが多いのでしょう。
夜が更けるにつれてどんどん賑やかになってきます。

Img_0066お次は、大御所ジョアン・ドナートとバド・シャンクの登場。
さすがに大物だけあって、会場は満席。
派手なシャツを着て現れたジョアン・ドナートは、ニコニコしながら、のんびりマイペースに演奏。夜も10時を回り、旅の疲れで少々眠くなっていたので、まったり演奏は子守唄になりそうでしたが、そんな演奏にバド・シャンクのサックスが、ときどき活を入れていました。
メンバー紹介もMCも一切なし。サービス精神ゼロ、の演奏ではありましたが、御大ジョアン・ドナートが満足そうだったので、よしとしましょう。

トリをしめたのは、Oscar Castro-Neves Quinteto。ギターを中心に、バイオリンとサックスが入った大所帯で、フュージョンっぽいバンド。このライブでは、客が入りきれないほど増え、席取りをしていた場所も、遅れて戻ったらどこかに消えていて、少々慌てましたが、これもブラジル流?

深夜2時まで大盛り上がりのtudo e jazz festival。
来年はどんなアーチストがやってくるのか、楽しみです。
tudo e jazz festivalのサイトはこちら
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Posted on 2007/09/22 Sat. 13:00 [edit]

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