CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

アカデミー賞外国語部門候補作  

2008年のアカデミー賞外国語部門のブラジル代表に選ばれた作品「O ANO EM QUE MEUS PAIS SAIRAM DE FERIAS」(僕の両親が休暇に行ったその年)がリバイバル上映される、というのでさっそく鑑賞。
すでにDVD化されている作品なので、映画館はガラガラでしたが…。

☆サッカーのワールドカップがメキシコで開催された1970年。
ベロオリゾンテに住むサッカー好きの少年マウロは 両親に連れられ車でサンパウロへ向かう。
両親は「Wカップのブラジルの初戦には戻る」とだけ言い残し、マウロを祖父の元へ置き去りにする。が、その祖父は急死し、マウロは一人取り残されてしまう。
約束の日が過ぎても両親は戻って来ず、マウロは、ユダヤ人のシウモや、アパートの人々に助けられながら、けなげに生きていく。
そんな中、激しいコミュニスト狩りが始まり、シウモも連行されてしまう。
そしていよいよ、ワールドカップの決勝戦が始まった…。

軍事政権下にあり、自由を奪われてはいても、みんなサッカーを楽しむことだけは忘れない。
草サッカーに興じ、TVでは、セレソンを応援する。
敬虔なユダヤ教信者も、コミュニストも、黒人も白人も、サッカーの応援のときは、心を一つにすることができる。
そんな「ブラジルらしさ」がよく表現されたヒューマン・ストーリーだった。

コミュニストの両親が突然いなくなり、見知らぬ人たちとの生活を余儀なくされた少年が、一人、ベッドの上で、ゴールキーパーの練習をするシーンでは、ついホロリとさせられた。
健気に生きる子供、軍事政権、ユダヤ教、そしてサッカー、と、内容が盛だくさんで、少々ドラマチックに描きすぎている感もあるが、それもまあ、ブラジルらしさ、なのでしょう。(なんといってもグローボTV制作ですし)

なにはともあれ、マウロを演じた子役、Michel JoelsasがMaravilhoso! イタズラ好きで勝気なんだけど、親がいない寂しさもうまく表現していた。
「ケーロ」「マチュカ」も子供が主役だったが、南米映画の子役って、みんな上手。
ただかわいいだけではなく、複雑な社会環境を背負った役なのでかなり難しいと思うのだが、演技夥多にならず、自然に演じているのがすごい。
子供が主役の南米映画とえいば、日本では「セントラル・ステーション」が有名だが、掘り出し物、まだまだたくさんありそうです。

O ANO EM QUE MEUS PAIS SAIRAM DE FERIAS (2006年・ブラジル)
Cao Hamburger監督、Michel Joelsas、Germano Haiut、Paulo Autran、Simone Spoladore、Eduardo Moreira出演
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Posted on 2007/10/07 Sun. 06:57 [edit]

category: ブラジル映画

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