FC2ブログ

CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

映画レビュー:ヘルツォーク監督の『フィツカラルド』  

☆☆図書館で借りたビデオで見て以来、いつかはスクリーンで見直したい、と思っていたヘルツォークの『フィツカラルド』。
念願かなって、やっと映画館で再会することができた。

物語は、極々シンプル。
ヨーロッパからやってきた夢想家のフィツカラルドは、アマゾン流域の大都市マナウスにあるオペラ劇場と同じような劇場を、奥地の町に建てる、という夢を抱く。さらに、資金を作るため、アマゾン川の支流からゴムを切り出して船で運ぶことを思いついたフィツカラルドは、仲間を募り、アマゾンの奥地へと向かう。

大河アマゾンのゆったりとした流れと、川を上っていく古びた蒸気船。そして、その船から流れるオペラに導かれて突如姿を現わした先住民族。
この3つの要素がドキュメンタリーのように映し出され、フィツカラルドのもう一つの無謀な計画、船の山越えにつながっていく。

オペラ歌手カルーソーの美声と、アマゾン川を遡る船…。この映像をスクリーンで拝めただけで、もう大満足。
アマゾン川と同調した、ゆっくりとした時間の流れのなんと贅沢なことか!
先住民族が“神”の声と思い込むのも納得の、映画史に残る名シーンである。
(『地獄の黙示録』では、メコン川を上っていく船にロックンロールが流れていたよなあ。こちらもまた名シーン!)

そしてそして、クライマックスの船の山越え。今なら特撮でいくらでも何とかしてしまうのだろうけど、ホントに人力だけで山越えさせてしまった、というから驚きである。(ちなみに、先住民族も本物。この映画出演をきっかけに現代社会に毒されてしまった、という皮肉なドキュメンタリーもありました)

当時のヘルツォーク監督は、まさに劇中のフィツカラルドそのものだったのだろう。
ヘルツォークの映画作りに対する異常なまでの拘りが、画面からヒシヒシと伝わってくる鳥肌がたつほどの入魂作です!

本日は、そのヘルツォークの新作ドキュメンタリー『Cave of forgotten dreams』(in 東京国際映画祭)を見に行く予定です!
サプライズで監督登場して欲しいなあ…。

フィツカラルド Fitzcarraldo(1982年)
ヴェルナー・ヘルツォーク監督、クラウス・キンスキー、クラウディア・カルディナーレ出演
スポンサーサイト



Posted on 2011/10/28 Fri. 00:00 [edit]

category: 映画レビュー

thread: ★おすすめ映画★ - janre: 映画

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://bossacine.blog59.fc2.com/tb.php/652-4abc587e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

TWITTER

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

アーカイブ

カテゴリ

リンク

RSSリンクの表示


▲Page top