CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

ラテンビート映画祭『キューバの恋人』レビュー  

☆1968年。革命から10年後のハバナに降り立ったノンポリの日本人青年アキラは、街で見かけたマルシアに心を奪われる。アキラは、彼女を追ってキューバを縦断。マルシアは、彼に惹かれながらも、革命軍の民兵として、従軍を決意する。
世界中の若者が熱くなっていた時代に作られた映画なので、革命賛歌的な思想のにおいは否めないが、60年代を知らない世代にとっては、そんな熱さ、一途さも新鮮に感じられた。
主演の津川氏が、初めて全編を見た、というのにも驚いたが、当時の日本の映画界というのは、共産主義的映画と、そうでない娯楽作との間に、今以上の隔たりがあったのかもしれない。
ストーリーはごくシンプル。追う男と追われる女の出会いと別れを描いているのだが、その背景で映し出されるドキュメンタリー映像が、とても興味深い。
演説に向かうトラックに乗りあう若者たちの高揚した顔、演説の天才カストロの話に聞き入る民衆、広場に集って祭りを楽しむ人々etc..、モノクロの画面からは彼らの熱気が時を超えて伝わってくる。
キューバを解放し、ヒーローとなったカストロは、50年を経て、キューバの人々にどう思われているのか、本当のところはわからない。
ただ、あの頃は、確かに民衆は彼を欲していたし、多くの抑圧から解放されたことを喜んでいた。
そんな「時代」や「歴史」をリアルに感じることのできる貴重な映画であることは間違いない。

キューバの恋人 
黒木和雄監督、津川雅彦、ジュリー・プラセンシア、フィデル・カストロ出演
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Posted on 2011/09/26 Mon. 21:14 [edit]

category: 映画賞・映画祭

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