CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

ラテンビート映画祭「テトロ」レビュー  

☆17歳のベニーは、長い間、音信不通だった兄アンジーがブエノスアイレスで暮らしているのを知り、彼の家を訪れる。だが、しばらくぶりに会った兄は、アンジーではなくテトロと呼べと命じ、周りにはベニーを友人と紹介。また、妻には父親が著名な音楽家であることすら隠していた。
自分の過去や家族を否定して生きる兄の態度に不満を募らせたベニーは、兄の持ち物から、家族の物語を見つけ出す。

退廃的な雰囲気の漂うブエノスアイレスの街並、影を多用したモノクロ映像と計算された構図は圧巻。
パタゴニアの風景もモノクロになると、実際とはまったく違った景観になるのが興味深かった。
(ちなみに、実際のパタゴニアはこちら)。
そんな芸術的映像に絡んでくるアルゼンチン・タンゴの調べと、荘厳な交響曲が、これまた素晴らしい。
テトロ兄弟の複雑な家族構成が多少ややこしくはあったが、そんなことが気にならないほど、映像力が抜群で、やっぱりコッポラ映画は大画面でみなくちゃ伝わらない、とあらためて思わせてくれた。
「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」と、作風はまったく違うインディペンデント作品ではあるのだが、映像に対するこだわりはしっかりと感じることができた。

家族の過去が明らかになるラスト30分の展開もハラハラさせられ、ドラマ展開も申し分なし。「ランブルフィッシュ」が春の映画なら、この映画は秋の映画。大画面で何度でも見直してみたい珠玉の一本だ。

日本でこの映画がなぜ公開されないのか納得いかず。日本映画界は鎖国でも始めようとしているのでしょうか?


フランシス・フォード・コッポラ監督、ヴィンセント・ギャロ、オールデン・エーレンライク、マリベル・ベルドゥ出演
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Posted on 2010/10/01 Fri. 10:57 [edit]

category: 映画レビュー

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