CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

「THIS IS IT」  

☆大きな事件、事故のニュースを知った瞬間というのは、いつまでも記憶に残るものである。
9月11日ワールド・トレードセンターのニュースは旅先のタクシー運転手から知らされた。
3月のサリン事件は、人影のない霞が関駅を地下鉄が速度も落とさずに通過したことで、何かとんでもないことが起こったことを直感した。
そして、2009年6月25日のマイケル・ジャクソンの死はサンパウロの自宅で知った。
日本への帰国を1週間後に控え、慌ただしく部屋の片づけをしているとき、テレビのニュースで緊急ニュースが流れたのだ。マイケルの死はブラジル中で話題になり、彼の追悼番組がテレビで放送された。

特別ファンでもなく、CDも持っていなかったが、マイケルがもっとも輝いていた80年代に、多感な10代を過ごした自分にとって、彼の死は少なからず衝撃だった。
あれから4か月。死の直前のマイケルはどんな様子だったのかが気になり、軽い気持ちでこのドキュメンタリーに臨んだ。
ところが、5分もしないうちに、映画の中のマイケルに魅せられ、あとはもうマイケル・ワールドの虜に…。
晩年は、私生活でスキャンダルまみれだったマイケルだったが、彼の稀有な才能はそんなことでは揺るがない。絶対的なカリズマであることを、この遺作で見事に証明してくれた。歌、ダンス、スタイル、発言…。すべてが唯一無二のマイケル。誰にも真似することはできないマイケル・ジャクソン。
ファンでもないのに、すべての曲を耳にしたことがあり、口づさむことが出来ることにも驚きだった。
映画の構成は、リハーサルの様子を追っただけのシンプルな作りではあるのだが、バックダンサーもコーラスもスタッフもセットも、すべて超一流で本気モード。みんな最高にカッコイイ。そして中心に立つマイケルは、そのシルエットだけでマイケルとわかる圧倒的な存在感なのである。
どんなビッグ・アーチストとも比較できないスケールの大きさ、華やかさ。
マイケルってホントすごい。本物のエンターテナーだわ!と、終始感激しっぱなし。
それと同時に、このリハーサル風景の後に、大観衆の歓声を浴びるマイケルの姿が映し出されない物足りなさ、その映像をもう永遠に見ることができない現実を思い出し、なんともいえない悲しみが押し寄せてきた。
「観客に、日常ではない夢を与えよう」そう言っていたマイケルの言葉が実現しなかったことが残念でならない。
マイケルのファンでなくても見る価値のある質の高い音楽ドキュメンタリーであることは間違いない。人々に夢を与えてくれた偉大なるマイケル・ジャクソンに、心から「ありがとう」と伝えたい。

マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009)
ケニー・オルテガ監督
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Posted on 2009/11/08 Sun. 14:41 [edit]

category: 映画レビュー

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