CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

スラムドッグ$ミリオネア  

☆スラム街で兄サリームと暮らす少年ジャマールは、暴動で母と家を失い、孤児の少女とともに、放浪生活をはじめる。子供を傷つけ、物乞いをさせる男の元から逃げた二人は、盗みや詐欺を働きながら、生き伸びていくが…。

ブラジルにもファベーラと言われるスラム街が存在するが、インドのスラム街ほどの悲壮感はない。国民性もあるかもしれないが、ブラジルのファベーラは、電気もガスも水道も(たぶん不法で)通っているし、テレビはもちろん、インターネットが使える家もある。
インドのスラム街の様子も知っているほどではないのだが、バスの窓からみた限りでは、ブラジルのファベーラよりも、状況は深刻だ。
そんなスラム街で生まれ育った少年が、大金をかけたクイズ番組で勝ち上がっていく、という、夢のような奇抜な設定がまず面白い。
さらに、そこで出題される問題と、少年の過去の生活がオーバーラップするという展開も、OTIMO!
スピード感があり、少年少女たちの素直な演技にも好感が持てたし、子供たちを食い物にするアクドイ大人たちも、それぞれ個性がある。
非の打ちどころのない愛と涙と感動、そして奇跡の成功物語、といってよいだろう。

「いい映画だね」と、隣に座っていたブラジル人カップルも感心していたし、エンタメ作品としては優良ではあるのだが…。
ミュージカルと聞いていたので、ボリウッド映画のようなハチャメチャさを期待してしまった分、「なんだかなあ。普通だなあ」というのが率直な感想。
緊張のファイナルアンサー?!のシーンで、ボリウッド映画なら、突然、歌とダンスが始まるのになあー。
もちろんアカデミー賞をとっただけあって質は高いと思うのだが、なんだかディズニー映画の実写版のようで、ひねくれ者には少々物足りない。
せめて殺し屋の道を選んだ兄ちゃんの生き様を、もう少し描いてくれたら、王道嫌いの私のような観客もそこそこ感動できたのではなかろうか?

それはともかくとして、日本の子供達にはぜひ見てほしい映画である。
インドという国や、スラム街の暮らし、家のない子の存在を知るだけでも、とても勉強になります。

ブラジルにもストリート・チルドレンはたくさんいて、彼らを見るたびに悲しくなり、でも、足を止めることなく、見て見ぬふりをしてしまいます。
今朝は物乞いの子供に
「おばさん、朝ごはんのお金ちょうだい」と言われ、
「おばさんじゃないよ、お姉さんだよ。お金が欲しいなら嘘も方便だよ」と、教えてあげたかったけど、言えず終い。次回こそは、知らんぷりせず、教えてあげるわ!

スラムドッグ$ミリオネア SLUMDOG MILLIONAIRE
ダニー・ボイル監督、デヴ・パテル、マドゥール・ミタル、アニル・カプール出演


最後にもう一言:子ども時代はヒンズー語だったのに、青年になっていきなりすべての会話が英語、というのに違和感あり。だれに英語を教わったのか、最後まで気になってしまった。
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Posted on 2009/03/21 Sat. 09:55 [edit]

category: 映画レビュー

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