CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

ダークナイト  

☆「バットマン」シリーズは、1作目しか見ていないのだが、今回はあのヒース・レジャーの遺作、ということもあり、久々に劇場で鑑賞した。
単純に分類すれば、満身創痍のバットマンが、混乱するゴッサム・シティで悪を退治するヒーロー映画。
だが、ヒロインが早々に犠牲になったり、エンディングがハッピーではない重苦しさだったり、と、並みのヒーロー映画とは一味もふた味も違っていた。
クリスチャン・ベールも、エッカートもそれぞれ持ち味を出していて、好演していた。が、もちろん注目は、ジョーカーを演じた亡きヒース・レジャー。

ヒースはこの冷徹な道化悪人役を、どんな気持ちで演じていたのだろう。家族も恋人も仲間もいない孤独な悪人ジョーカー。そんな化け物役に、のめりこみ過ぎたのだろうか。
そうだとしたら、ジョーカーが、ヒースを死に追いやった、と言っても過言ではないだろう。

映画やドラマを見る側は、いつでも役者に迫真の演技を期待する。
その期待に答えた役者は演技派の称号を得るが、観客は、次はもっといい演技をしてほしい、感動を与えてほしい、と望む。
ヒースがもし、演じる上で何かしらのプレッシャーを感じていて、心理的に追い詰められていたのだとしたら…。
もちろん、役柄と演者は別ものだし、役との距離をうまくとって、自分をコントロールするのがプロなのかもしれない。
でも、みんながみんな器用なわけではないだろうし、役にのめりこみ過ぎて自分を見失ってしまう人間だっているだろう。
そんな不器用さがヒースを死に追いやったのだろうか。

などなど、映画の内容そっちのけで、悪党演じるヒースの心理状態が気になってしまった。
ジョーカーの役をジャック・ニコルソンのように、もっとおバカに、軽ーく演じていたのなら、今ごろヒースは生きていて、テリー・ギリアムの新作に出ていたかもしれない…、そんなことを思うと、悔しくて…。
映画レビューのはずが、ヒースの死を惜しむ一ファンの嘆き、になってしまいました。

あまりにヒースに集中しすぎて、警部役がゲーリー・オールドマンだったことにも気付かず。このところ悪役専門だった役者が、熱血善人役というのも皮肉なのだろうか。

善人と悪人は紙一重。ジョーカーは、みんなの心の奥に潜んでいるのかもしれません。

ダークナイト THE DARK KNIGHT
クリストファー・ノーラン監督、ヒース・レジャー、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、
ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、 マギー・ギレンホール、モーガン・フリーマン出演
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Posted on 2008/08/28 Thu. 22:13 [edit]

category: 映画レビュー

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