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CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

王の男  

☆舞台は16世紀の朝鮮半島。芸人のチャンセンと女形のコンギルは、都・漢陽で、王・燕山君(ヨンサングン・「チャングム」に出てきた王の父親?)のよからぬ噂を耳にする。チャンセンたちが芸生と王の乱交ぶりを皮肉った芝居を披露すると、民衆は大喜び。
しかし、それを見た官吏によって捕らえられてしまう。
チャンセンは「王の前で芝居を披露して王が笑ったら、侮辱したことにはならない」と官吏に直訴。
芝居は見事に成功し、王を大笑いさせる。
まもなく、チャンセンたちは宮廷お抱えの芸人となるが、官吏たちは不満を募らせる。そして怒りの矛先は、王に寵愛されている女形コンギルに向けられる。

どこの国の歴史にもバカ殿は一人や二人登場するものだ。
日本だったら、お犬様・綱吉あたりだろうか。
一介の旅芸人が、綺麗な顔立ちのせいでバカ殿に寵愛され、人生を狂わされてしまう。
よくある話ではあるが、お決まりの悲劇に、宮廷を皮肉った芝居を絡めているのが新鮮だった。
官吏の汚職や、王の実母の暗殺といった宮廷の腐敗が、芝居によって明らかにされ、ただのバカ殿が、歴史に名を残す狂気の暴君になっていく。
劣等感の塊のような王が、だんだんと壊れていくさまを、チョン・ジニョンが熱演していた。

この手の映画、日本ではあまり受けない気がするけど、韓国では大ヒットしたようだ。
お国事情か国民性かは定かではないが、こういった皮肉な作品を、韓国の人々は欲しているのだろう。
「トンマッコル」も「グエムル」も同じように社会批判精神がストレートに描かれていたし…。

官吏、王、そして芸人二人の行く末を明かさないエンディングは、希望と絶望、どちらにもとることができる。
それを選ぶのはあなたたちですよ、しっかり考えてね、と、宿題を出されている気がしてならなかった。
エンターテイメント映画ではあるが、今の時代にも通じるものがあり、なかなか奥が深い作品だった。

大絶賛された美しいイ・ジュンギもよかったけど、バカ殿最高!志村ケンもびっくり!
チョン・ジニョンの今後に期待したい。

王の男 THE KING AND THE CLOWN
イ・ジュンイク監督、 カム・ウソン、イ・ジュンギ、チョン・ジニョン、カン・ソンヨン出演
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Posted on 2006/12/21 Thu. 20:12 [edit]

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