CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

グザヴィエ・ドラン監督の「Mommy/マミー」レビュー。恐るべき若き天才ドランの世界を十二分に堪能!  


☆☆問題行動の多い17歳の青年スティーブが施設で放火騒ぎを起こした。スティーブは母親ダイアンに引き取られ、二人での生活を再スタートする。生活費を稼ぐために働きに出たダイアンは、留守の間に、休職中の元教師カイラに息子の家庭教師を依頼する。
 エキセントリックな母と感受性が異常に強い息子、そして言葉をうまく発せられなくなった元教師。三者三様のはみだし者が、思いっきり不器用に、三人なりの絆を築いていく人間愛を描いている。
母と息子の怒鳴り合いは、見ていて心が痛むこともあったが、感情のぶつけ合いはけっして悪いことじゃないんだ、と思わせてくれる清々しさがあった。
愛すべき三人を、何も言わずに、ぎゅっと抱きしめたくなったのは、私だけではないはず。
異端だっていいじゃない。ちょっとハタ迷惑だったりもするけど、それも含めて人間らしさってこと。
この映画を見て、眉間にしわを寄せてしまうような“常識人”(映画の中でいえば母に色目を使う弁護士タイプ)も社会には大勢いる。
彼らの反応は、ある意味正しい。
でも、人の心はそう単純じゃない。正しいか正しくないかだけでは測れないものだ。
母と息子、そして元教師、&この映画に感動できた自分の、これからの人生にエールを送りたくなりました。

今作でもっとも印象に残った映像は、停電中の真っ暗な闇の中に浮かび上がるスティーブとカイラの顔。
表情をあえて見せない映像テクを絶妙に使い、見る側の想像力を掻き立ててくれる。
そしてもちろん音楽の使い方もGood!
正方形の画面も面白かったし、カラオケのシーンもよかったなあ…。
毎度のことですが、この感動をうまく言葉で表現できないもどかしさ…。
若き天才ドランのファンになってよかった、と心から思える作品でした!

Mommy/マミー
グザヴィエ・ドラン監督、アンヌ・ドルヴァル、スザンヌ・クレマン、アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン出演
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Posted on 2015/04/30 Thu. 10:08 [edit]

category: 映画レビュー

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