CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

それでも生きる子供たちへ  

☆☆世界各国7人の監督が、貧困や病気に負けず、たくましく生きる子供たちの姿を描いたオムニバス。
E・クストリッツア、S・リー、J・ウーなどなど、国も作風も違う個性派監督たちの競作ということで、見る前は期待と不安、半々だったが…。
さすがは世界の名監督たち!一作一作が個性的で見ごたえ十分。あっという間の130分でした。Img_0009
☆「ブルー・ジプシー」:舞台はセルビアの少年院。出所を控えたジプシーの少年マルヤンは、仲間たちの髪を刈りながら床屋になる夢を語る。仲間たちの合唱に送られながら出所した少年は、迎えにきた父親からさっそく盗みを命じられる。
能天気で、転んでもタダでは起きない小悪党集団。そんな悪党に育てられたら、子供もたくましくならざるを得ない。主人公のマルヤンは、一見純真無垢な少年だが、少年院の常連で盗みの腕はプロ級。ケッサクのオチに「それでも生きろ! 子供たち」と、エールを送りたくなった。ユニセフ映画と言えども、クストリッツァ独特のブラックな笑いは顕在です。

☆「アメリカのイエスの子」:HIVポジティブの少女ブランカは学校でイジメを受け、泣きながら帰宅。そこでは、薬中でHIVポジティブの両親が薬を打っている真っ最中だった…。
少女ブランカがモデル並みにオシャレでキュートなだけに、病気であることがよりいっそう痛々しい。学校での容赦ない苛めや、クラスメートの親の差別的発言など、直球でガンガン攻めてくるあたりはS・リー監督ならでは。わずか15分の短編とは思えないほど、いろいろな社会問題が詰め込まれている。
ロージー・ペレスが、病気と薬でやつれた母親役を熱演しているのも見もの。

☆「ビルーとジョアン」:舞台はブラジルの貧民街。廃品回収をしながら暮らす兄と妹の微笑ましい兄弟愛を描いている。
ゴミの中から、自分だけの小さな宝物を見つけ喜ぶ妹の姿が愛くるしい。1日中、重いリヤカーを引きながらゴミを集めても、稼げる額はごくわずか。そんな世の中でも腐らず生きてる兄妹のたくましさにはホント頭が下がります。
ブラジルならではの躍動感あふれる映像と陽気な音楽も Muito Otimo!
監督はブラジル映画界期待の女性カティア・ルンド。

ほかに、裕福だが孤独な少女と孤児の少女が一つの人形でつながる「ソンソンとシャオマオ」(J・ウー監督)、泥棒を働いた少年が犬に追いかけられナポリの町を逃げ回る「チロ」(S・ヴィネルッソ監督)など。

6月から渋谷ほかで公開決定!

それでも生きる子供たちへ LES ENFANTS INVISIBLES
カティア・ルンド、スパイク・リー、エミール・クストリッツァ、メディ・カレフ、ステファノ・ヴィネルッソ、ジョン・ウー、ジョーダン・スコット、リドリー・スコット監督
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Posted on 2007/05/05 Sat. 01:23 [edit]

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