CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

クィーン  

☆1997年8月31日、イギリスの元皇太子妃ダイアナが事故死した。イギリスを始め全世界がこの悲劇に心を痛める中、エリザベス女王は、沈黙を続ける。殺気立ったマスコミ&英国民と英国王室という“立場”の板ばさみとなったエリザベス女王は、苦悩し続ける。
世界的スター、ダイアナ元皇太子妃の死去。10年も経っているので「そんなこともあったよなあ」という程度にしか思い出せないのだが、たしかにあのニュースは驚きであった。遠い日本でもかなりの騒ぎだったのだから、イギリスでは、異常な興奮度だったことは想像できる。
そんななか、半旗も揚げず、ロンドンにも戻らず、平静を装おうイギリス王室。
離婚している元妃はすでに王室の一員ではないし、新恋人・アラブの大富豪と一緒にいるときに死んでるのだし、イギリス王室がしゃしゃり出るべきじゃない。
冷静に考えれば、エリザベス女王がコメントを出さなかったのは、当然と言える。
ただ、世界中が殺気立ってる中、元王室の大看板・ダイアナ死去を無視してもよいものなのか…。
決して取り乱さないし、一見、冷静ではあるのだが、女王の心の中は、嵐が吹き荒れていたに違いない。そんな女王の苦悩をヘレン・ミレンが“顔”で見事に演じていた。
女王の服装や家の様子、しきたり等々、イギリス王室の人々の生活が垣間見れたのも面白い。日本では絶対に作れない映画だ。イギリス人にとっての王室と、日本人にとっての皇室は、まったく違うものだと納得。
若造だったブレア首相が、毅然とした女王の振る舞いに尊敬を抱くようになるまでを、もう少し詳細に描いて欲しかった気もするが、現職の首相だし、人間性にまで踏み込むと主観も入ってウソが出てくるだろうから、このぐらいに留めておいて正解かも。
現在の王室が舞台、という難しい映画にトライしたフリアーズ監督には脱帽です。

クィーン THE QUEEN
スティーヴン・フリアーズ監督、ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェームズ・クロムウェル、シルヴィア・シムズ出演
スポンサーサイト

Posted on 2007/05/16 Wed. 14:54 [edit]

category: 未分類

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://bossacine.blog59.fc2.com/tb.php/111-433c77b8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

TWITTER

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

アーカイブ

カテゴリ

リンク

RSSリンクの表示


▲Page top