CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

ペルー映画「悲しみのミルク」&ブラジル映画「名前のない少年、脚のない少女」、渋谷で公開中!  

ベルリン映画祭金熊賞受賞作「悲しみのミルク」は、渋谷ユーロスペースにて4月29日まで公開中です。
レビューはこちら

新感覚のブラジル映画「名前のない少年、脚のない少女」の上映も4月29日まで(渋谷イメージフォーラム)。お見逃しなく!

ブラジル・シネ・ノーボの旗手グラウベル・ロ(ホ)ーシャ監督の特集上映は、6月18日から1か月に渡って開催されます(渋谷ユーロスペース)。
公式サイトはこちら
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Posted on 2011/04/23 Sat. 16:15 [edit]

category: 映画情報

thread: 映画ニュース - janre: 映画

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超ハード・ロックな映画「ファイター」のレビュー&黒沢映画「生きものの記録」のことなどなど…  

待ちに待ったプリマベーラ(春)がやってきました。
計画停電もなくなり、余震も少しずつ減ってきて、生活が日常に戻りつつありますが、
放射能汚染への不安は相変わらず。

黒沢明監督、三船敏郎主演の「生きものの記録」は、放射能への恐怖から逃れるため、原発のないブラジルに移住しようとして家族に変人扱いされてしまう、悲しい男の物語です。
黒沢映画の中では、マイナー扱いされがちですが、見応えありますよ~。
三船扮する偏屈親父の言葉の中に、真実を見つけることができるかも。
天国の黒沢監督は、今のこの日本の状況を、どんな思いで見つめているのでしょうか…。

暗く悲しいニュースに食傷気味の人にオススメなのは、日本公開中の「ファイター」がオススメ。アカデミー賞助演男優&女優賞をダブルで勝ち取ったこの作品は、ネガティブになりがちな気分から一時解放される、ギンギンでバリバリの(時代遅れの表現がぴったりな)ハードロック・テイストの映画です!

☆舞台は90年代のアメリカの田舎町。かつて、伝説のボクサー、シュガー・レイからダウンを奪ったことだけが自慢のディッキーは、ドラッグで身を持ち崩し、荒んだ生活を送っている。子だくさんの母は、ディッキーを弟ミッキーのコーチにつけ、金のために無謀な試合をセッティングする。無軌道な兄と身勝手な母に翻弄され、危険な試合に挑んだミッキーは痛手を負ってしまう。

☆☆実在のボクサー、ミッキー・ウォードと、彼らをとりまく人々の人間模様を描いた感動のヒューマン・ストーリー、と、一般的には分類されているようだが、これはいわゆる単純なアメリカン・ドリームものではない。この映画に“感動”という表現は、似合わない。

ミッキーを取り巻く人間たちは、いずれも下品でダサくて安っぽい。
ジャンキーの最低アニキに、派手で荒っぽい母。怠け者揃いの姉たち…。
どいつもこいつもミッキー頼みで、自分たちはやりたい放題。
唯一まともなミッキーの彼女だって、場末のバーの女給で、大勢の男と浮名を流したいわゆるアバズレ。ミッキーの母親と激しくやり合うシーンを見て、
「この女も母親と似たりよったりじゃねーの?数年後には同じ穴のムジナだよっ」と、罵りたくなるほど(あまりにみんな下品なので、見ているこちら側まで、ついついお下品な言葉を使ってしまいました^^;)。

そんな規格外の田舎モノ一家が、感情をストレートにぶつけ合うシーンは圧巻。
そこに、どんぴしゃ!のハード・ロックが流れてくる。
ストーンズ、ツェッペリン、エアロスミス、レッチリetc..。
ついつい身体が揺れ、口ずさんでしまうほど…。
映画館で、「一緒に吠えたい」と、思ったのは私だけ?
まるでハードロックの野外ライブにやって来たような感覚を覚えた。

スクリーンから漂う、汗と紫煙の臭い、そして独特の時代感は、ずい分昔に置き忘れてしまった懐かしさがある。
勝ち負けに対する涙や家族愛を描いた多くのファイター映画とはひと味もふた味も違った、パンクなノリ。ある意味、「ロッキー」よりも「シド&ナンシー」に近い感じだ。

余談だが、監督のデビッド・0・ラッセルがサンダンスで賞をとった初期作品「スパンキング・ザ・モンキー」は、かなりパンクな青春映画。
音楽が印象に残っているのを思い出した。
(トレーラーはこちら
彼はかなりのハードロック・マニアなのでしょう。

そして忘れてならないのが、今年のアカデミー賞で、助演男優&女優賞を獲得したご両人の演技。
頬がこけ、臭ってきそうなほどヨレヨレの兄ディッキーを演じたクリスチャン・ベールの代わり様には、びっくり。端正な顔立ちの二枚目俳優が、あそこまで落ちぶれ感を出せるなんて、さすが!の一言に尽きる。
凶暴で派手なババア(母親なんだけど、この表現しか思い浮かばず)役のメリッサ・レオも言うことなしの出来栄え。遅咲きだけど、ウマイ役者です。
もちろん、主演のマイキーもステキでしたよ!
感想がとっ散らかってしまったが、綺麗に小さくまとめてしまうのはもったいないぐらいに、荒削りだがエキサイトできる。
くれぐれもオシャレしていかないこと。ぴっちぴちのジーンズはいて、ビール缶片手にげっぷしながら見ると、よりこの映画の世界に入り込めますっ。

ザ・ファイター THE FIGHTER ★
デヴィッド・O・ラッセル監督、マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ出演

Posted on 2011/04/21 Thu. 10:22 [edit]

category: 映画レビュー

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カンヌ映画祭2011ノミネート作品、速報!アルモドバル、ギドグ監督などなど、注目がずらーり!  

5月11日から22日まで開催されるカンヌ国際映画祭。
今年も豪華なラインナップが出揃っております。
ラテンからは、毎度おなじみ~ペドロ・アルモドバル監督の最新作「LA PIEL QUE HABITO」。主演はアントニオ・バンデラス!
スター出演で話題なのはテレンス・マリック監督の「THE TREE OF LIFE」。ブラピとショーン・ペン出演ということで、今夏の日本公開も決定しています。
あるアメリカ人一家の大河ドラマだそうですが、スター競演が吉と出るか?!
日本からは、おなじみ河瀬直美監督(「朱花(はねづ)の月」)、三池監督の最新作(「一命」)がノミネートされております。
常連組としては、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(「Once Upon a Time Anatolia」)
ダルデンヌ兄弟(「Boy with a bike」)アキ・カウリスマキ監督(「LE HAVRE」)、ラース・フォン・トリアー監督(「メランコリア」)ほか。

そしてそして、我らがクストリッツア監督が審査委員長を務める、ある視点部門には、久々に、キム・ギドグ監督作「アリラン」が登場!!
ヴァン・サント監督(「RESTLESS」)も入ってるわ~。
ラテンからは、メキシコの鬼才ヘラルド・ナランホ監督の「Miss Bala」、ブラジルの監督、Juliana RojasとMarco Dutraの「Trabalhar Cansa」(Helena Albergaria、Marat Descartes出演)がノミネート。小さな店をもつ夢を抱く主婦の奮闘を描いています。
予告編はこちら Aqui

「Miss Bala」「The tree of life」ほか、いくつかの予告編がこちらでご覧にいただけます。

アウト・オブ・コンペでは、ジョディ・フォスターが久々に監督した「The Bever」。主演はメル・ギブソン!
懐かしのスター、復活なるか?!

ノミネート一覧は、まもなくアップいたします^^。

Posted on 2011/04/16 Sat. 17:07 [edit]

category: 映画賞・映画祭

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名匠シドニー・ルメット死す  

アメリカ映画界の重鎮シドニー・ルメットが、ついに神に召されました。
「12人の怒れる男」をはじめ、「狼たちの午後」「評決」など、アメリカのマイノリティにスポットを当てた社会派映画を数々、送りだしてきた監督です。
夭折したリバー・フェニックスの「旅立ちの時」も忘れられない作品の一つです。
また一人、気骨のある監督がいなくなってしまいました。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

Posted on 2011/04/10 Sun. 23:27 [edit]

category: 映画情報

thread: 映画 - janre: 映画

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カンヌのある視点部門審査員長はクストリッツア!&気になる汚染水の垂れ流し…。  

喧騒の中、いつの間にか4月が過ぎ、もうすぐカンヌ映画祭の季節です。
今年のコンペ審査員長はデ・ニーロに決定!そして、ある視点部門には、パルムドールを2度受賞しているエミール・クストリッツア監督になりました!
オープニング作品はまだまだ元気なウディ・アレンの新作。

原発事故で放射能汚染水が大量に海に垂れ流しになっている映像を見る度に、韓国映画「グエムル」を思い出してしまいます。
映画は、有害な化学物質の不法投棄のせいで、ウィルスを持った凶暴な怪物が生まれ大暴れする、というシニカルな怪物ものでしたが、映画の中だけ、と笑っていられない状況が、たった今、私たちの住む日本で行われていることが信じられません…。

Posted on 2011/04/06 Wed. 23:01 [edit]

category: 映画賞・映画祭

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