CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

カンヌ2010で注目のメキシコ映画  

今年のカンヌ国際映画祭、北野監督の「アウトレイジ」がコンペ部門に選ばれ、話題になっておりますが、我がブログで注目したいのはやっぱりラテン!
イニャリトゥ監督の新作「Biutiful」(ハビエル・バルデム主演))が、コンペ部門に、イケメン俳優ディエゴ・ルナが監督した「ABEL」が、コンペ外で上映予定です。
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Posted on 2010/04/17 Sat. 11:03 [edit]

category: 映画賞・映画祭

thread: 映画祭 - janre: 映画

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カティンの森  

ポーランド大統領の専用機が「カティンの森事件」の追悼式典に向かう途中で、墜落したというニュースを知った。
アンジェイ・ワイダ監督の「カティンの森」をつい先日、見たばかりだったので、ポーランドの不運、そして国民の悲しみを思い、このニュースには少なからずショックを受けた。

☆舞台は、第2次大戦下のポーランド。ナチスとソ連に侵攻されたポーランドでは、多くのポーランド人がナチスもしくはソ連の捕虜となって収容所へ送られた。
将校の夫を持つアンナは、娘と共に夫へ会いに行くが、夫アンジェイは、将校としての責任を果たすため、仲間と共にソ連軍に連行される道を選ぶ。
その頃、大学教授のアンジェイの父は、勤務する大学でナチスに捕えられ、収容所送りになる。
1943年4月、ドイツ軍はソ連領のカティンで多数のポーランド人捕虜が虐殺されたと発表。だが、ナチスが撤退し、ポーランドがソ連の支配下に置かれると、情報がすり替えられ、カティンでの虐殺はナチスの犯罪と公表される。
間もなく、夫の生還を信じているアンナの元に、犠牲者死亡リストに出ていた夫の友人が訪れる。

戦争によって引き裂かれた家族の悲劇は、世界中で語られ、数えきれないほど多くの映画が作られてきた。正義が通用しない世の中で、主張することもできず、息をひそめ、肩を寄せ合って生きるしかない被害者家族の人生は、何度見ても、胸が締め付けられる。
若かりし頃は、さまざまな戦争映画を好んで見ていた方だし、ワイダ監督の底なしに重いテーマのモノクロ映画も嫌いではなかった。
だが、戦争映画を見過ぎたせいか、年のせいかは定かではないが、この「カティンの森」では、胸に重量級の重りを乗せられたような気分になり、「苦しい。もうやめて」と叫びたくなり、そして「戦争の悲劇を扱った映画は当分見たくない」と、思ってしまうほどの重厚感があった。
今まで見てきた戦争ものに比べて、特別悲惨な事件を扱っているわけではないし、ワイダ作品の割には、女性的な視点で描いた作品ではある。
だが、ここまで見る側の気持を重くさせたのは、監督が作品に込めた魂の重さが尋常ではなかったからのような気がしてならない。
父親をカティンで虐殺されたワイダ監督が、事件から70年を経た今、被害者家族の一人として自らメガホンをとった。70年という年月は、一般的には長いと感じるが、被害者家族にとっては、たとえ100年経とうが、その悲しみを忘れることはできないだろう。
「カティンの森事件」を、作家目線で語るのには、半世紀以上の時間が必要だったのかもしれない。
ポーランド軍捕虜の大虐殺「カティンの森事件」、それがソ連によって、ナチスの犯罪と捻じ曲げられたこと等、ほとんど知らなかったので、ポーランドの悲しい歴史を知る意味でも、とても勉強になった。
今回の大統領専用機の事故によって、「カティンの森」事件が再びクローズアップされたというのは、なんとも皮肉な話ではあるが、戦争によって起こった悲劇は、語り継がれるべきものである。
「当分、重い戦争映画は見たくない」というのが本音ではあるが、事実から目をそむけてはいけない、と改めて考えさせられた。

カティンの森 KATYN
アンジェイ・ワイダ監督、マヤ・オスタシェフスカ、アルトゥル・ジミイェフスキ出演

Posted on 2010/04/11 Sun. 16:07 [edit]

category: 映画レビュー

thread: ミニシアター系 - janre: 映画

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ホステージ・オブ・エネミーライン  

数少ないラテンアメリカ映画をDVDで手当たり次第にチェック中に出会ったのが、リリースされたばかりの「ホステージ・オブ・エネミーライン LA MILAGROSA」。
南米アクション映画にありがちな荒削りな何でもありエンタメ映画かと思ったら意外や意外。骨太の社会派映画でした。

☆政府軍対ゲリラ革命軍の紛争が長引くコロンビアで、資本家の息子エドワルドが誘拐された。何不自由なく暮らしてきたエドワルドは、突然、山奥での過酷な生活を強いられる。一方、革命軍側には、子供の頃、父親を政府軍に殺され、革命軍のボスに助けられた姉弟がいた。捕虜の世話係の姉マイラとエドワルドは、言葉をかわすうちに、徐々に交流を深めていく。
コロンビアで、実際にあった誘拐事件を基に描かれた骨太の社会派映画である。
ゲリラたちの過酷で緊迫した生活は、ソダーバーグの「チェ 2部作」にも匹敵するリアルさで描かれていて、見応えがあった。
DVDの宣伝文句やパッケージは「激しい戦場アクション」を強調していたが、これは単純なアクション映画ではない。誘拐された青年の戸惑いと苦しみ、そして心の変遷も丁寧に描かれているし、ゲリラ側の本音にも耳を傾けている。

コロンビアでは、実際にこういった誘拐事件が多発していて、いまだに解放されない人が大勢いる。一昨年も、白人女性が数年ぶりにゲリラから解放されたことが大々的にニュースになったばかりである。
そんなゲリラ軍は、コロンビア社会の腐敗の副産物でもある。
もし、日本もこのまま格差社会が進み、社会が混とんとし、貧困層の不満が爆発すれば、コロンビア社会のようにゲリラ革命軍が生まれることだってあり得るかも。こんなこと言うと、笑われるのは百も承知だ。日本に住んでいれば、確かに現実味のない話だろう。でも、南米に暮らす人々は、日本人とまったく違った価値観を持っているわけではなく、豊かで安全な普通の暮らしを望んでいるだけなのだ。
コロンビアと今の日本。一見、あまりにも違う社会ではあるのだが、「あり得ない」なんてことは何一つない。日本での生活が世界基準でないことは、南米に暮らして思い知らされた。

主演を演じたアントニオ・メラーノが、プロデュースと原案も兼ねているとのこと。志を持った若きラテン映画人の今後の活躍に大いに期待したい。

ホステージ・オブ・エネミーライン LA MILAGROSA(2008年・コロンビア)
ラファエル・ララ監督、アントニオ・メラーノ、ギレルモ・イヴァン、モニカ・ゴメス出演

Posted on 2010/04/04 Sun. 15:53 [edit]

category: ラテン映画

thread: DVDで見た映画 - janre: 映画

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「TROPA DE ELITE2」ほかブラジル映画情報!  

本国では「アバター」並みの一大センセーションを巻き起こし、2008年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「TROPA DE ELITE」ですが、なぜか日本では待てど暮らせど公開されず、がっかり…。
そんな大ヒット作の第2弾が、今年の8月にブラジルで公開されます。
おそらく前作と同様、ファベーラの麻薬組織とエリート警察隊の激しい攻防を描いているのでしょう。
1作目には出演していなかった人気ミュージシャン兼俳優のセウ・ジョルジも出演しています。

そのほかのブラジル映画最新情報は「CINE LATINO CLUB」 へ

Posted on 2010/04/03 Sat. 11:45 [edit]

category: ブラジル映画

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