CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

SPのテアトロ、初観劇レポ  

先日、SPのリベルタージ駅から歩いて10分ほどの場所にある小さなテアトロ「Espaco dos Fofos」で上演されている舞台「Assombracoes do Recife Velho」を見に行ってきました。
知り合いのお兄さんが出演している、ということで、付き合い気分で見に行ったのですが、これが予想外に面白くてびっくり!
台詞は毎度のことながら、まーーったくわからないのですが、お客を巻き込んだ凝った演出、コミカルな動きに、終始笑いっぱなし。
狭い小屋なので、50人ぐらいの客しか入らないのですが、ほぼ満席。
客が両脇に座り、真ん中の狭い通路を舞台に、役者が右へ左へ、脇から脇へと飛び回る、という舞台構成がオッチモ!
ブラジルのベニスといわれるレシフェに伝わる幽霊話がベースなので、お化け屋敷のような作りになっていて、暗い部屋で間抜けな幽霊たちが、ランタンを持って走り回ってました。
実際に火を使っているので、客も触って燃やされないよう注意しなければならず、ぼんやりしてる暇もありません。
日本だったら、確実に消防法にひっかかるよなー。でもここはブラジルですからね~。

あっという間の2時間。こちらに来て初めて、アングラ演劇を見ましたが、かなり面白かったです。言葉がわからないと舞台は無理かなあ、と、諦めてましたが、動きのあるコメディやミュージカルなら、十分、楽しめそう。
映画、音楽、そしてテアトロ、と、サンパウロの文化施設はほんとに充実していて、しかもお安い(庶民にはこれがとても大事)!
リオやイグアス観光もいいけれど、サンパウロでカルチャー三昧の旅、かなりお勧めです。

PS
映画やドラマに主演している人気女優、Paloma Duarte(「フランシスコの二人の息子」でゼゼの妻を演じた女優)や、TVドラマ「Luz do Sol」でPalomaの相手役を演じていた俳優Petronio Gonti&親友役の女優も見に来ていて、ほかにも、どこかの映画で見たことあるような俳優らしきイケメンが目の前に座っていました。
みんなジーンズにTシャツというラフな格好でしたが、さすが役者で、華がありました。
サッカー観戦とはまた違った大人の雰囲気に、別の意味で興奮し、終始、顔が緩みっぱなし。
ムイート・フェリシタージな夜でした。
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Posted on 2007/11/29 Thu. 03:01 [edit]

category: ブラジル・南米の話題

thread: 演劇 - janre: 学問・文化・芸術

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Wカップ南米予選、観戦レポ  

11月21日、サンパウロにあるモルンビースタジアムで行われたワールドカップ南米予選「ブラジルVSウルグアイ」戦に行ってきました。
試合開始は夜9時43分。ところが観戦ツアーの集合時間は夜の7時。
自由席とはいえ、ちょっと早すぎ、と思っていたのですが、いざ出発してみると…。

退勤時間と観戦渋滞が重なり、車はいっこうに進まない…。
予想以上の大渋滞にびっくり(サンパウロに長く住んでいる人は慣れっこのようでしたが)。
イライラしてもはじまらないので、外を眺めていると、ブラジルの国旗を売る人や、黄色と緑の布を着せた車などが走っていたりして、町中がお祭りムード。
さらに、渋滞の間をぬって、警察に先導されたバスが突っ走っていく!
みると、そこには「セレソン・ブラジレイロ」の文字が!
今頃、スタジアム入りなんて、大丈夫??

そんなこんなで、1時間半かかって、やっとスタジアムに到着。
すでに人で溢れかえり、みんな興奮状態でぐっちゃぐちゃ。もう何がなんだかわからん状態…。
とにかくツアーからはぐれないように、必死で後を付いていき、女性警官のボディチェックを経て、やっと入場。(かさ、ペットボトル、びん・かんの持ち込み禁止です。紙きれもバッグの中に仕舞うよういわれました。ちぎって投げたり、火をつけたりするからでしょうか)

内野自由席ということで、ガイドさんがさっそく席探し。
すでに下のほうは埋まっていて、中央の一番上の方をなんとか確保!

試合も始まっていないのに、異様な盛り上がりで、すでにウエーブまで、始まっちゃってます。みんな応援に来ることを楽しんでいる感じで、ブラジル・カラーに着飾った観客は、すぐアミーゴになっています。

Img_0140Img_0151Img_0146



ついにセレソン登場!(クリックすると拡大写真が見れます)
ブルーの練習着、ってことだけは、わかるのですが、豆粒にしか見えず(写真左)。
花火があがり(写真中央)、ブラジルとウルグアイ選手が登場!
国家は、生オーケストラが演奏してました(写真右)

いよいよ試合開始!
最近、調子の上がらないセレソン、今日は、本領発揮して下さいよー!
渡された旗を振り振り必死で応援したが、いきなりウルグアイに技ありゴールされてしまう。
ウルグアイはレコバがいないのに、切れがいい。
パスも正確だし…。さすがだ…。

その後も、ホナウジーニョは、キラーパスどころか、「オイオイ、どこにパスしてんだー」って感じだし、ホビーニョもドリブルしないですぐパス出しちゃうし、カカーは走ると潰されるし…。

どうしちゃったの?

もし、ホームで負けたりしたら、暴動が起こって私、家に帰れないかも…。
危機感が募る…。
まわりはそれほど殺気だってはいないが、審判にブーイング、ドゥンガ監督にブーイング、そしてホナウジーニョにブーイング、と、かなり厳しい。
みんな、あちこちで、好き勝手なこと言ってるんだけど、面白いこと言うとすぐ他の人たちが乗っかって、大ブーイングになるのには驚いた。
みんな声デカくて迫力あるし、一人一人が応援団長、ということでしょう。
(日本なら、応援団長がいて、旗振って、せーので声そろえてコールするのが普通ですけどね~)

ブーイングの内容はかなり汚い言葉らしいのだけど、私は意味わからないので、単純にみんなのブーイングを真似して、ブーブー、言ってました。

Img_0158Img_0157



終始、ウルグアイに押されっぱなしのセレソン。もう、後半にかけるしかないか、と思った矢先に、伏兵のFWルイス・ファビアーノがゴーーーール。

ほっとした~。これで、帰れるかも…。

休憩時間に入るが、通路や階段が人に埋まっていて、トイレに行ったら二度と戻ってこれなくなりそうだったので、我慢する。
(ちなみに酒類は売っていなかったです。酒飲まなくても十分テンション高いから、必要ないのでしょう)

後半に入っても、相変わらずウルグアイの攻勢は続く。キーパー、ジュリオ・セザールが何度も、危機を救ってました(今日のMVPはキーパー!)。

同点よりも、やっぱり勝ちたいよー、と寒い中、必死で応援。
隣のお兄さん二人は半そででブルブル震えてて、気の毒だったけど、サンパウロの夜の寒さが苦手な私は、しっかり冬支度。まわりから羨ましがられていました。

Img_0163ブレーキになっていたホナウジーニョが交代になった直後、またまた、ルイス・ファビアーノがゴーーーーール!
やりました、勝ち越し!
内容はまったくよくないけど、ウルグアイとの違いはやっぱり決定力、なのでしょう。
スター選手が調子悪くても、控えのFWがしっかり点とるあたり、層が厚いし、なんとか勝ちぬけてしまうのが王者たる所以。

Img_0164ということで、真夜中12時の試合終了後は、暴動も起こらず、みんなにこやかに会場を後にしたのでありました。
帰りの人ゴミ&渋滞も半端じゃなかったですが、本場で祭りを楽しめたので、大満足。
2014年のワールドカップには、おそらく私はブラジルには住んでいないはずですが、来てみたい!
きっと国中が、お祭りムードになるんだろうなあ。
FUTEBOL本場のWC開催、今から楽しみです。
(もちろん日本代表にも出場してもらわないと!)

試合内容の詳細&写真は、「ブラジルのサッカーESPORTE」さんのブログへ

追伸
「日本代表オシム監督、脳梗塞で倒れる」のニュースは、もちろんこちらにも届いています。
かなりショックでしたが、今は、回復してくれることだけを祈っています…。

元日本代表・秋田選手、長い間、お疲れさまでした!大寒波の日、秋田選手のアントラーズ最後の試合を見に行ったことを思い出し、ちょっぴり感傷的になりました…。

Posted on 2007/11/25 Sun. 03:58 [edit]

category: スポーツ

thread: サッカー - janre: スポーツ

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SPの今を描いた映画「A VIA LACTEA 」  

A VIA LACTEA (2007年・ブラジル) ★
Lina Chamie監督、Marco Ricca、Alice Braga出演


478☆大学講師のエイトールは、サンパウロの街を運転しながら、若い恋人ジュリアとの出会いから別れまでを思い出す。サンパウロ名物の交通渋滞にはまり、ひっきりなしにやってくる窓ふきにイライラし、飛び出してきた犬を引き、そして、車強盗の被害にまで遭ってしまう。
サンパウロを舞台にした悪夢のような1日を、エイトールの独白と思い出を絡めて綴っていく。

サンパウロという大都会の切り取り方が絶妙だ。
交通渋滞、パウリスタ通りの喧噪、排気ガスにまみれながら歩道で飲む人たち、交通事故、窓ふき、強盗…。
場面展開にリズムがあり、見ていて小気味よい。
次第にエイトールの記憶が混乱してくるのがなぜなのかも、察しがつくように構成されている。

監督は、NY大学で学んだ新進女性監督。
スコセッシ監督の「アフター・アワーズ」にテイストが似ているのも納得である。
エイトールを演じたMarco Ricca(「O INVASOR」)、ジュリア役のAlice Braga(「CIDADE BAIXA」で魔性の娼婦を演じた女優)、ともに存在感がある。

小品だが、もう一度見てみたい、と思わせる秀作だ。

Posted on 2007/11/19 Mon. 16:25 [edit]

category: ブラジル映画

thread: 公開予定前の映画 - janre: 映画

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公立学校でカルチャー・ショック!  

先日、ブラジルの公立学校に通う15~17歳の子供たちの前で、日本について話をしてきたました。といっても、教師でも何でもないので、偉そうな講演などはできません。「気の利いたこと話せないから」と、はじめは断ったのですが、日本人と接する機会の少ない貧しい家の子供たちだから、「日本では何食べてる」とか話せばいいと言われ、安請け合いしてしまったのです。

学校の中に入るのなんて、十何年ぶり。しかも、ここはサンパウロの公立学校!
お世辞にも綺麗とはいえない校内では、生徒たちが、バスケットボールで遊んだり、寄り集まってワイワイガヤガヤやっています。
いわゆるブルーカラーの家の子が通う学校なので、東洋人率はゼロに近く、ヤンキー風おにいちゃんもゴロゴロ。
15~17歳といっても、みんな大人で、とくに女子は、かなりセクシー。おしゃれで、スタイルよくて、みんないっぱしの“女”です。
自分の高校時代とは、まーったく違う…(当たり前か)。
これだけでも、カルチャー・ショックだったのですが、教室に入り、学生たちの前に座ると、今度は、ジーっと見られたことで、超緊張。
(たぶん、普通に見ているだけなのでしょう。みんな目元がはっきりしてるので、ジロジロ見られてる感じがするのです)

日本語教師の友人からは、ラテンの子供の前では、普段の3倍の笑顔で!
と、忠告されたのですが、そんな余裕ありません。
強張った笑顔を作るのが精一杯でした。

はじめにひと言挨拶を、と言われたので、簡単なポルトガル語で書いた文章を棒読みしたのですが、あまりに発音悪く、ちょっと笑われてしまいました。

それでも、みんなとても真剣で、質問の内容も、高度なことばかりで、びっくり!
日本がどこにあるのかも知らないのかと思ったら、とんでもありません!
みんな情報を仕入れていて、難しい社会問題について、しっかりと自分の考えを持っているようでした。
思えば私の10代は、知識の詰め込み式で、受験のための勉強しかしてなかったなあ、などと、わが身を振り返り、深く反省。

公立学校の生徒の多くは、学校を出たら進学せず働きに出ますが、中には働きながら専門学校へ行き、さらにお金をためて、大学へ行きたい、という希望を持っている子もいるそうです。
「いろいろ知りたい」という好奇心はもちろん、自分の考えや、得意なものを披露したい、という積極性も持っていて、セクシーな黒人の女の子は、得意な英語で話しかけてくれました。

生徒たちからの質問は以下。どう答えたかは、ご想像にお任せします。
・ なぜブラジルに来たの?日本人はブラジルについてどういう印象を持ってるの?
・ 地球温暖化への対策について、日本ではどんなことをしているの?
・ 日本では親と子の関係はうまくいっているの?
・ 日本人は、外国人に対して、友好的 or 敵対的?
・ 中国や韓国との関係はどうなの?日本バッシングのニュースを聞いてどう思う?
・ 日本人にとって、もっとも大事な規律(disciplina)はなに?
・ ほか、祭りのこと、東京で世界一高いビルを建てる化計画について、などなど

帰宅後、これらの質問に堂々と答えられるようなりっぱな大人にならなきゃ、と珍しく、深く反省したのでありました。

日本のみなさん、ブラジルは、子供の犯罪が多いと言われていますが、貧しくても犯罪に走らず、前向きに生きてる子供もたくさんいますよ!

最後にもう一言;
難しい質問のほかにも、漢字で「指なし」ってどう書くの?とも、聞かれました。
彼のロックバンドの名前が、指がない、という意味らしいのです。こちらでは、超クールなことらしいけど、日本では、ちょっと…ね。

ブラジルでも大人気の「NARUTO」や「デスノート」のことは、質問されなくてホッとしたのですが、絵が好きだとういう子のスケッチブックを見たら、日本のマンガの絵ばかりでした。ジャパニーズ漫画は世界を制覇しているようです。

Posted on 2007/11/11 Sun. 03:04 [edit]

category: ブラジル・南米の話題

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GGベルナル主演映画「O PASSADO」など  

SP映画祭でみたアルゼンチン映画は、GGベルナルとHバベンコ監督がタッグを組んだ話題作「O PASSADO」、繊細な心理描写が光った「LAS VIDAS POSIBLES」、複雑な性の問題に切り込んだ「XXY」、そして主演俳優Guillermo Pfeningの演技が魅力の「NASCIDO E CRIADO」の計4本を観賞。
特徴はパタゴニアと繊細な心理描写。南米のヨーロッパと言われるだけあり、洗練された作品が多かった気がします。
レビューはこちら

Posted on 2007/11/10 Sat. 01:08 [edit]

category: 映画賞・映画祭

thread: 映画レビュー - janre: 映画

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