CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

2007年アカデミー賞結果発表!  

去年に続いて、作品賞、びっ、びっ、びーっくりの結果。
悪い予感があたってしまったというか…。
インファナル・アフェア」がアカデミー賞をとった、と考えれば喜ばしいことなのかもしれませんが。
しかし、スコセッシ監督は、この結果、ご納得なのでしょうか???
長年、スコセッシ監督作品を追いかけてきたファンの一人ではあるのですが、この受賞にはちょっと首を傾げたくなります。(「こちトラ自腹じゃ」の井筒監督と同意見)
毎度のことですが、アカデミー賞って不思議デス。

イニャリトゥ監督は、まだまだ若いですから、次、頑張ってもらいましょう!
助演男優賞のアラン・アーキンと、女優賞のジェニファー・ハドソンは、願望どおりの受賞!ボラボー!!

【作品賞】「ディパーテッド

【監督賞】マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)

【主演女優賞】ヘレン・ミレン(「クィーン」)

【主演男優賞】フォレスト・ウィテカー 「ザ・ラスト・キング・オブ・スコットランド」

【助演女優賞】ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)

【助演男優賞】アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
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Posted on 2007/02/25 Sun. 18:11 [edit]

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ドリームガールズ  

☆☆J・ハドソンからダニー・グローバーまで、新旧とりまぜたアフリカ系スターが勢ぞろい。ハデハデのステージ&衣装&ダンスも楽しいけど、J・ハドソンの胸に迫る歌声がとにかくすばらしい!鳥肌立ちました。スターのビヨンセ、エディ・マーフィー、J・フォックスを食った堂々の歌いっぷり。アレサ・フランクリンを凌ぐディーバ誕生!

☆1962年のデトロイト。明日を夢見る少女エフィー、ローレル、ディーナの3人は、“ドリーメッツ”というグループを結成し、オーディションへ挑戦する日々を送っていた。彼女たちの歌に無限の可能性を感じたマネージャーのカーティスは、手始めに、人気アーチスト、ジェームズ・アーリーのバック・コーラスとして彼女たちを売り出すことにする。
 さらに、バック担当だったディーナの美貌に着目。圧倒的な歌唱力のあるエフィーをはずし、見栄えのするディーナをセンターに起用する。
“ドリーメッツ”は、たちまち全米チャートのトップに躍り出るが、エフィーは不満を募らせ、脱退してしまう。

1960年代、まだまだ黒人が差別されていた時代に、デトロイトの中古車屋が起こした音楽レーベル「モータウン」。シュープリームス、ジャクソン・ファイブ、スティービー・ワンダーらを生み出した伝説のレーベルの誕生秘話を、歌とダンスと涙でつづったブロードウェイ・ミュージカルがついに映画になった。
(「モータウン」についてはお気に入りブログの[音魂大全]さんに詳しく出ています」)

ノリノリ(死語と知りつつ使います)のダンス&ミュージックと、腹筋をフルに使ったパワフルな歌。「うるさい」「暑苦しい」「下品」「ダサイ」などとおっしゃる方もいるでしょうが、やっぱりソウル・ミュージックはこうでなくっちゃ!
エフィー、ローレル、ディーナ。3人の歌姫は、初々しい10代からスタートし、きらびやかなポップスターへ。そして、恋や挫折、裏切りを経験し、魂を揺さぶる歌を奏でるようになる。

ストーリーはいたってシンプルで予定調和ではあるのだが、とにかく歌と衣装がすばらしい!
美貌の歌姫ディーナ(ビヨンセ)はオシャレでかっこいいし、ジェームズ(エディ・マーフィー)の下品な腰のフリも超セクシー。(「リトル・ミス~」のオリーブちゃんの腰フリも見事でしたが、こちらは年季はいってます)

でも、なんといっても度肝を抜かれたのは、エフィ役のジェニファー・ハドソン。まったく知らない歌姫だけど、オーディション番組から出てきた新人らしい。
ちょっと太めで美人とはいえないルックス。でも、その歌声だけは誰にも負けない。エフィの役は演技力より歌がすべて。それだけにプレッシャーもあったでしょうが、堂々の歌いっぷり!
とくに、再起をかけた場末のバーのシーンでは、もう、パブロフの犬のように、条件反射で涙ボロボロ。めったに映画見て泣かないはずの私が、不覚にもジェニファーの歌にしびれ、3度も涙してしまった。
涙は悲しいから流れるのではない。心に響いてくるものがあれば、自然と流れてくるものなのだなあ~、と痛感。

真実は定かではないが、「モータウン」の創始者は、実際にダイアナ・ロスの恋人だったようだし、エフィーは、シュープリームスを脱退したフローレンス・バラードがモデルとのこと。映画の中ではJ・フォックス扮する辣腕社長カーティスが悪者にされていたけど、あれぐらいのことはどんな世界でもよくあること。無断のパクリ歌が大ヒットなんて、当時はざらにあったのでしょう。

この映画では、エフィーが見事に復活するまでが描かれているが、実際にシュープリームスを脱退したフローレンス・バラードは、その後、アル中になり夭折したそうです。
G・グロ-ブ賞で、ジェニファー・ハドソンが挨拶の最後に彼女の名前を挙げていたのが印象的でした。

世の中って不公平だし、必ずしも努力が報われるわけではない。
でも、いちいち腐ってても仕方ない。夢破れ、都落ちしたわが身を振り返りつつ、ちょとだけエフィーから元気をもらうことができました。

ドリームガールズ DREAMGIRLS ★★
ビル・コンドン監督、ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン、ダニー・グローヴァー出演

Posted on 2007/02/21 Wed. 14:32 [edit]

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ベルリン国際映画祭結果発表  

金熊賞:「トゥヤの結婚」(王全安 ワン・チュエンアン監督・中国)
銀熊賞(審査員賞):「ジ・アザー El otro」(アリエル・ロッター監督・アルゼンチン)
監督賞:ヨセフ・シダー監督(「ボーフォール」)
女優賞:ニナ・ホス(「イェラ」ドイツ)
男優賞:フリオ・チャヴェス(「ジ・アザー」)
芸術貢献賞:「グッド・シェパード」(ロバート・デ・ニーロ監督)
アルフレッド・バウアー賞(特別賞):「サイボーグだけど大丈夫」(パク・チャヌク監督)
国際批評家連盟賞:「私は英国王に給仕した」(イジー・メンツェル監督・チェコ)
NETPAC賞(アジア映画賞):「無花果(いちじく)の顔」(桃井かおり監督)

*金熊賞受賞の「トゥヤの結婚」は、モンゴル族の女性トヤが離婚・再婚を巡って心を揺らす人間ドラマ。
 銀熊賞と男優賞を受賞したアルゼンチン映画「ジ・アザーEl otro」は、人生の半分を過ぎた中年男が、自分探しの旅をするロードムービー。
 そしてそして、韓国のエース、パク・チャヌク監督の最新作「サイボーグだけど大丈夫」は、自分をサイボーグだと思い込んでいる統合失調症の患者とそれを受け入れる仲間の交流を描いた作品。人間の暗い部分をえぐり出すのがうまいパク監督ですから、かなり期待できそうです。
ほかに、家族のためにセックス・ショップで働く主婦をマリアンヌ・フェイスフルが熱演したイギリス映画「イリーナ・パーム」も評判がよかった模様。

いずれも公開が待ち遠しい!

Posted on 2007/02/21 Wed. 01:37 [edit]

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アカデミー賞受賞予想してみました  

「ディパーテッド」「ドリームガールズ」も見終わったので、さっそく独断と偏見に満ち満ちたアカデミー受賞予想を。発表は来週、2月26日です。
(◎は本命、♪はbossaの勝手な希望)

【作品賞】
 ♪「バベル」
*本命と言いたいところだが監督がメキシコ人なので…。去年も「ブロークバック~」とれなかったしなあ。BOSSAがもっとも注目してる若手監督なので、是非とってもらいたいのですが。
「ディパーテッド」*コレがきたら香港が大騒ぎ?
 ◎「硫黄島からの手紙」*これがきそうな予感…。当たったら日本中大騒ぎ?
「リトル・ミス・サンシャイン」*コレがきたら「負け組」が歓喜?
「クィーン」*コレがきたらダイアナ妃が化けて出る?

【監督賞】
◎アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(「バベル」)
*昨年のアン・リーに続き、異国人監督がとりそうな予感…。
マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
*この作品で取ったら本人も納得いかないはず。いつかはオリジナル作品でとれるはずなので、期待をこめて今回はハズレを望みます。
クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
*常連だけど、またきそうな気がしないでもない…。
スティーヴン・フリアーズ(「クィーン」)
*フリアーズ監督はもっと評価されてもいいはず。今年のカンヌ審査委員長にも決まったし。お気に入りの職人監督デス。
ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)
*衝撃の事件をドキュメンタリー風に仕上げた監督のテクに脱帽。ダークホースか?

【主演女優賞】
ペネロペ・クルス(「ボルベール」)
ジュディ・デンチ(「Notes On A Scandal」)
◎♪ヘレン・ミレン(「クィーン」)
*見てないけど、大本命。期待をこめて♪もつけました。
メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
ケイト・ウィンスレット(「リトル・チルドレン」)

【主演男優賞】
 レオナルド・ディカプリオ 「ブラッド・ダイヤモンド」
 ライアン・ゴズリング 「Half Nelson」
 ピーター・オトゥール 「Venus」
 ウィル・スミス 「幸せのちから」
◎♪フォレスト・ウィテカー 「ザ・ラスト・キング・オブ・スコットランド」
*王と女王、が仲良く受賞しそう。ソックリサンの鶴瓶もお喜び?!

【助演女優賞】
アドリアナ・バラザ(「バベル」)
ケイト・ブランシェット(「Notes on a Scandal」)
アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
◎♪ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
この人以外に誰がとる?!あのド迫力の歌声には鳥肌がたった。絶対とって欲しい!
菊地凛子 「バベル」

【助演男優賞】
♪アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
*エロじいちゃんは、ちょっと出ただけですが、存在感抜群!
ジャッキー・アール・ヘイリー(「リトル・チルドレン」)
ジャイモン・フンスー(「ブラッド・ダイヤモンド」)
◎エディ・マーフィ 「ドリームガールズ」
*今までの貢献もあるし、取るのでは?ジェニファー・ハドソンと比べたら、どうってことない役でしたが。
マーク・ウォールバーグ(「ディパーテッド」)
*マイキーも演技派に転進?「ディパーテッド」でノミネートというのは解せないが。

Posted on 2007/02/18 Sun. 01:37 [edit]

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ヨコハマメリー  

☆☆以前、このブログでも書いたが、横浜に住んでいたころに、何度か遭遇したことのある白塗り白ドレスの老婆「ヨコハマメリーさん」。
はじめて出会ったときは、あの化粧と衣装に驚き、一瞬、身を引いてしまった覚えがある。
「あの人、娼婦らしいよ」「まだ客とってるらしいよ」「ホームレス?」などなど、ウワサにはいろいろと聞いていたが、真実はわからぬまま。そして、いつのまにか、姿を見かけることもなくなっていった。
 横浜を離れて久しく経ち、当時を懐かしむ余裕も出てきた今、この映画を見ることは、メリーさんの半生や伊勢佐木町界隈の歴史を振り返るだけでなく、自分の過去を見つめなおすきっかけともなった。

映画は、異様な化粧と衣装に身を包んだ「メリーさん」と呼ばれる女性と関わった人々へのインタビュー形式で、淡々と進んでいく。
メリーさんをコンサートに誘ったシャンソン歌手、髪をカットしてあげていた美容室、着替え場所を提供していたクリーニング屋。そして、伊勢佐木町が華やいでいた戦後の混乱期に栄えた店・根岸屋を知る人々。
一つ一つのエピソードの間に、少し寂れた今の伊勢佐木町が映し出される。
映画が進むにつれ、記憶がどんどん蘇り、さらには華やかだった頃の伊勢佐木町を想像している自分に気がついた。

メリーさんを通して昭和という時代を振り返る構成は、もし当時を知る年配の方が撮っていたら、もっと重い話になっていたかもしれない。
でも、30代の若い監督が、背伸びすることなく、自分が興味を持ったものに素直に向き合って撮ったのが功を奏し、とても見やすいドキュメンタリーに仕上がっていた。

根岸屋はもちろん、クリーニング屋も美容室も、今はもうない。
メリーさんがあの町から姿を消すのと同時に、メリーさんのような人を受け入れる人情もあの町から消えてしまったのかもしれない。
今思えば、メリーさんを見かけたとき、「こんにちは」と、声をかけていたら、何かもっと違う思いで、この映画を受け止めることができたかもしれない。
でも、実際にメリーさんに会ったときは、「怖い」「気味が悪い」と直感的に思ってしまい、とてもお近づきになるような度量も持ち合わせていなかった。
(おそらく無理して近づいても「あっち行け」と、拒否されたでしょうが。)

「メリーさんの人生」は、幸せだったとは言えないかもしれないが、哀れむ気にもなれない。
人に頼らず誇りを持ってヨコハマに立ち続けた半生。
「これが私の人生なの」と、訴えているかのようなあの姿からは、「哀れさ」ではなく「気高さ」を感じた。

晩年、メリーさんは養老院に行き、2年前、亡くなったそうです。
メリーさんでいることをやめた彼女の最後の何年間は、穏やかであったと願いたいです。

ヨコハマメリー
中村高寛監督、永登元次郎、五大路子、杉山義法、清水節子ほか出演

Posted on 2007/02/14 Wed. 18:32 [edit]

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