CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

インサイド・マン  

☆☆スパイク・リーの雇われ仕事はどんなものかとあまり期待しなかったけど、スピーディーでカッコよくて、説教くささもなくて。娯楽に徹した小気味いい娯楽サスペンスをよくぞ作ってくれました! さすがスパイク。何でもこなせる器用な監督です。

☆ニューヨーク・マンハッタンにある信託銀行に4人組が強盗に入り、人質を取って立てこもった。犯人グループは、人質に全員自分たちと同じ扮装をさせ、犯人か人質か区別がつかないように細工する。
 市警のフレイジャーたちは、主犯の男に翻弄され、彼らの本当の目的は何なのか、なかなかつかめない。その頃、信託銀行の会長は、女弁護士に、自分のある秘密を守って欲しい、と依頼していた…。

 オープニング。いきなり主犯役のクライブ・オーウェンの独白から始まり、唐突に強盗シーン。そしてテキパキと人質に「携帯電話を出せ」「服を脱げ」と、指示が続く。
 はじまったばかりなのにココまで手際よくすすめちゃって後が続くの? という心配はご無用。
「これからどうなるの?」「真実は?」といった緊張感は最後まで持続する。
 犯人グループと市警のやりとりは真剣ではあるんだけど、随所に笑える箇所もある。
お互いがゲームを楽しんでいる軽さもイイ感じ。
 犯人がクイズを出して市警の面々があーだこーだと言い合っている場面や、「アルバニア」か「アルメニア」かを巡ってアタフタするところは、スパイク映画らしさも見られ、ついニヤリとしてしまった。

 そしてそして、私が一番はまったのが犯人一味探しである。
 クライブ・オーウェン以外は、みんな扮装させられてるから誰が犯人グループかよくわからないし、人質のふりしてる中にも犯人がいるかもしれない、ということで、終始「こいつが怪しい。いや、こいつかも」と、疑ってみていた。
 立てこもりが続く場面の合間に、解放された人質全員が尋問を受けるシーンがインサートされる、という構成も洒落ていて、誰がウソをついているのか、市警と一緒に最後まで犯人探しも楽しめる。
 サスペンス映画でこんなにワクワクしたのは久しぶり。「インファナル・アフェア」以来かも?!

 ただ、ジョディ・フォスターの役だけは、あんまり意味がないというか、ジョディを使うほどの役じゃない、というか。もっと女弁護士が絡んでくるのかと期待をもたせながら…、あらら、尻つぼみ。
弁護士を登場させなくても十分楽しめたので、余計な役という気がしてならなかった。

 それと、会長の秘密についても、うやむやにされた感じで納得いかず。
ひょっとして「オーシャンズ11」のように、続編狙ってません?
 最後の最後まで「To be continued」の文字を探してしまった。
 会長と犯人グループ、叩けばまだまだホコリが出てきそうな気がするし…。
 
 その会長役には、毎度お馴染み~の、悪だくみジジイをやらせたら右に出るものはいないクリストファ・プラマー。最高です。ぴったりです。
 切れ者犯人役のクライブ・オーウェンも、悪人顔じゃないんだけど身体が大きくて迫力あったし、自信満々の話し方もGOOD。今後も注目の俳優だ。
 インドのボリウッド音楽とラップをミックスさせたオープニング&エンディングも、ナイスな選択。スパイクの音楽センスはいつも私のツボにはまります。
 スパイク・リー健在ってところを見せてくれたので、次回作にもおおいに期待!です。

インサイド・マン INSIDE MAN  ★
スパイク・リー監督、デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーウェン、ジョディ・フォスター、クリストファー・プラマー、ウィレム・デフォー出演
スポンサーサイト

Posted on 2006/06/28 Wed. 19:49 [edit]

category: 未分類

tb: 0   cm: 0

宗左近先生の声  

詩人・宗左近先生の訃報を目にした。
87歳。
もう、そんなお年になられていたんだ…。
時がたつのは早いものだ。
大学時代、一般教養で宗左近先生(=古賀先生)の「文章論」の講義を受けていた。
当時、古賀先生が著名な詩人であることはまったく知らず、授業で居眠りしてしまったことも何度かあった。
たしか「縄文文化」についての講義だったが、残念ながら、講義の内容はほとんど忘れてしまった。
でも、なぜか先生の“声”だけは、今でもはっきり覚えている。
落ち着いた口調で、ゆっくりと、一言一言、言葉を選ぶように話してくださった。
静かだけれど、不思議とよく通る声だった。
私は、先生の声が好きだったので、「文章論」の講義だけは、かかさず出席した。
ときには、先生の声を子守唄にしながらウトウト…。

卒業してからも、時々、本屋でお名前を拝見することはあったのだが、お会いする機会には恵まれなかった。
5,6年前、千葉県の市川市に住んでいたとき、市川名誉市民であった古賀先生の講演のチラシを見つけた。
「絶対に行きたい」。
そう思ったのだが、結局、仕事が休めず、果たせなかった。
ちょうど、いろいろとうまくいかないこと続きで、凹んでいた時期だったので、古賀先生の声に癒されたかったのかもしれない。

あのときああしていれば…。誰かを失うといつも思う。
でも、後悔しても仕方のないことだ。
それが私の選んだ道なのだから…。

私の声フェチは相変わらずだ。今でも、心ときめく“声”を探し続けている。
ステキな声で癒しを与えてくださった古賀先生に、謹んで哀悼の意を捧げます。

Posted on 2006/06/26 Mon. 17:28 [edit]

category: 未分類

tb: 0   cm: 0

モンスーン・ウエディング  

 日本ではジメジメした梅雨の季節真っ最中だが、欧米では結婚式シーズン真っ盛り。6月の花嫁は幸せになれるという言い伝えもあるようだ。
今日は、結婚式シーズンにちなみ、あるインド人一家の結婚にまつわる群像劇を紹介したい。
 ニューデリーにある豪邸の家長バルマは娘の結婚式の準備に大忙し。だが、当の娘は不倫相手に未練がある様子。まもなく婚礼に出席する親戚が続々と集まり、それぞれの過去や人間関係が明らかになっていく。
 現代的な娘と伝統を重んじる父。二世代間のギャップが丁寧かつユーモラスに描かれている。
 一方、派手な式の裏で静かに進行する会場係の淡い恋のエピソードも見逃せない。毎晩のように開かれる宴や、マリーゴールドで飾られた庭、豪華な衣装など、お祭り気分も存分に楽しめ、自分まで結婚式に参列している気分になってくる。

*迷惑TB防止のため、TBはUP24時間後に受付いたします。

Posted on 2006/06/25 Sun. 19:11 [edit]

category: 未分類

tb: 0   cm: 0

オシムイズム  

ワールドカップ惜敗早々、時期監督の話題もなんですが、
千葉のオシム監督が代表監督最有力、との記事に飛びつきました。
オシム語録ができるほど、一言一言に重みがあります。
見かけは爺ちゃんですが、策士です。
野村監督だって、楽天監督引き受けたんだし、まだまだ、あなたならできる!
ちなみに、コーチには、もちろんピクシー希望♪
(選手よりもコーチが目立ってしまいそうですが^^;)

旧ユーゴサッカーを分析したユーゴ三部作、
「誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡」
「悪者見参―ユーゴスラビアサッカー戦記」
「オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える」。

「誇り」は愛読書なんですが、「悪者見参」「オシムの言葉」は未読なので、さっそく買いに走らなきゃ。
著者の木村元彦さんは「終わらぬ『民族浄化』セルビア・モンテネグロ」という本も書いておられます。
旧ユーゴスラビアの近代史を超カンタンにまとめた年表はこちら

Posted on 2006/06/23 Fri. 05:47 [edit]

category: 未分類

tb: 0   cm: 0

カルロビバリ映画祭inチェコ PART2  

 ニッポン、奇跡は起こりませんでしたね…。
ロナウドはやっぱりタダのデブではなかった。

&チェコの敗退も残念。
ネドベドの華麗なプレイをもう見ることができないなんて…。

ネドベドも行ったことがあるかどうかはわかりませんが「カルロビバリ映画祭」情報第2弾。
まずはコンペ部門:
「Beauty in Trouble」(Jan Hrebejk監督)チェコ *三角関係を描く。
「Destiny」(Miguel Pereira監督)アルゼンチン/スペイン *ボリビアとアルゼンチンの国境で起こる喜劇。運命について皮肉たっぷりに描いたブラック・コメディ。
「Frozen City」(Aku Louhimies監督)フィンランド *家族に捨てられた「タクシー・ドライバー」の話。
「Goodbye life」(Ensieh Shah-Hosseini監督)イラン *イランイラク戦争もの
「Christmas Tree Upside Down」(Ivan Cherkelov監督)ブルガリア *クリスマス・ツリーにまつわる6つのストーリー
「ラブ・トーク」(イ・ユンギ監督)昨年の釜山でも上映されてた。
「Mezcal」(イグナシオ・オルティス監督)メキシコ
「Mouth to mouth」(Bjorn Runge監督)スウェーデン、デンマーク *問題を抱えた家族の葛藤と苦悩を描いたシリアス・ドラマ。
「My quick way out」(Miguel Albaladejo監督)スペイン *元F1レーサー、フアン・カルロス・デルガドの伝記
「Reprise」(Joachim Trier監督)ノルウェー *若者の日常を追った青春もの
「Several people,Little time」(Andrzej Baranski監督)ポーランド 1970年代後半ワルシャワが舞台の盲目の女性と詩人の話。
「Sherrybaby」(Laurie Collyer監督)アメリカ *マギー・ギレンホール主演。ドラッグ中毒の女性が厚生する話。
「This girl is mine」(Virginie Wagon監督(女性))フランス *赤ん坊を誘拐された女性の孤独と再生の物語。
「Transit」(Alexander Rogozhkin監督)ロシア *第2次大戦の話。
「Winter Journey」(Hans Steinbichler監督)ドイツ *心を病んだ老人の苦悩を描いた作品。

ラテン映画「My quick way out」と「Destiny」が気になるのですが、日本で公開はあるのかなあー。

*迷惑TB防止のため、TBはUP24時間後に受付いたします。

Posted on 2006/06/22 Thu. 17:40 [edit]

category: 未分類

tb: 0   cm: 0

プロフィール

最新記事

TWITTER

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

アーカイブ

カテゴリ

リンク

RSSリンクの表示


▲Page top