CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

恐るべしパート1:振り込め詐欺  

たまには映画以外の話でも…。

「国会議員の母が振り込め詐欺の被害」の見出しをみて、
つい1年ほど前、叔母が振り込め詐欺にあいそうになった話を思い出しました。

以下、再現トーク。

A叔母ちゃんが一人で家にいると警察と名乗る男から電話が。
刑事役「Aさんのオタクですか。こちら警察ですが、息子さんのT男さんが、トラブルに巻き込まれまして」
A「えっ!T男が?!」
刑事役「○○線で痴漢を働き、女性に訴えられているんです」
A「!(驚きすぎて声もでず)」
息子役「(泣きじゃくりながら)どうしよう、どうしよう」
A「T男!」
息子役「(泣きじゃくりながら)嫁さんにはいわないでくれ、お願いだよ」
刑事役「とりあえず、息子さんはお預かりします。今からいう番号が弁護士の電話ですので、そちらにご相談して見てください」

ここで、すぐに“振り込め”と言わないのが新しいのか古いのかはわかりませんが、
A叔母ちゃんいわく
「あれは確かにT男の声だった」。
思い込みって恐ろしい…。

どこでどうやって調べたのか、実家の電話番号と苗字、息子の名前ははっきり言ったということです。
普段はしっかりもので、かなり気が強くて、旦那を尻に敷いているA叔母ちゃんですが、
声の主がT男だとすっかり信じ込み、パニック状態に。

幸いここで指示された弁護士役に電話をせず、叔父の携帯に電話をしたので、事なきを得ました。
後で息子からこっぴどく叱られたのは、言うまでもありません。
でも、A叔母ちゃんいわく、

「T男ならやりかねない」

親心を利用した悪質な詐欺行為にはホント腹がたちます。
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Posted on 2006/02/28 Tue. 20:03 [edit]

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ベルリン映画祭  

今年のベルリン映画祭受賞作が発表になりました。
金熊賞に輝いたのは、ボスニア紛争時、セルビア兵士にレイプされた過去を持つ母親と娘の半生を描いたボスニア映画「グルバヴィッツア」。
女性監督の長編デビュー作です。女性としても、ボスニア映画ファンとしても、ぜったい見逃せない作品です。

 その他、日本・カナダの共同制作「KAMATAKI 釜焚」(クロード・ガニオン監督)が青少年映画部門で奨励賞を受賞。自殺未遂をした青年が、日本にいる陶芸家の叔父(藤竜也)のもとで再出発するというお話。
陶芸家役の藤竜也と聞いて、飯島直子のドラマを思い出してしまいました^^;。
いくつになっても、どんな役やっても存在感のある俳優です。ステキな年の取り方してるよなあ。

ほか、ロベルト・ベニーニがイラク戦争を描いた新作「ザ・タイガー・アンド・ザ・スノー」や、
巨匠シドニー・ルメットの新作「ファインド・ミー・ギルティ」(なんと主演はヴィン・ディーゼル!)、
ドラッグ中毒と闘う夫婦を描いた「酒とバラの日々」の現代版のような「キャンディ」(ヒース・レジャー主演、ニール・アームフィールド監督)、
ロバートアルトマン監督の新作「ア・プレーリー、ホーム・コンパニオン」(メリル・ストリープ主演)などが上映された模様。

金熊賞
「グルバヴィッツア」(ヤスミラ・ジュバニッチ監督)

銀熊賞
「オフサイド」(ジャファール・パナヒ監督)
「ソープ」(ペルニレ・フィッシャークリステンセン監督)

最優秀監督賞
マイケル・ウィンターボトム&マット・ホワイトクロス(「グアンタナモへの道」)

最優秀男優賞
モーリッツ・ブライブトロイ(「素粒子・エレメンタリー・パーティクル」)

最優秀女優賞
サンドラ・ヒューラー (「レクイエム」)

Posted on 2006/02/20 Mon. 18:35 [edit]

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「ウォーク・ザ・ライン」みて本物ジョニー・キャッシュが見たくなった!  

☆カントリー・ミュージック界のカリスマといわれたジョニー・キャッシュの半生を描いたヒューマン・ストーリー。
 プレスリーやジェリー・リー・ルイスらと巡業し、ボブ・ディランともデュエットしたぐいらだから、アメリカでは誰もが知ってるミュージシャンなんだろうけど、私はまったく知らなかった。カントリー歌手っていうのはローカル向きだからでしょう。
 正直「レイ」のほうが楽しめたのは、私が単にR&B好きだから。映画としてはオーソドックスな作りで安心して見られた。けど、最近、この手の伝記映画が多いので、見飽きた感もあり。
 舞台上でプロポーズしたっていうのは実話?だとしたら、すごい情熱的。なぜ、ジョニーがあれだけジューンを思い続けるようになったのか心理描写があまりなかったので解せない部分もあったが、人を好きになるのは理屈じゃないからよしとしましょう。
 40回プロポーズして想いが通じたっていうエピソードは、片思い中の人にはとても励みになる?(でしょう)。
 昨今のアーチストは離婚結婚を繰り返すのが当たり前になってるけど、昔は離婚は罪だったから、こういう忍ぶ愛のドラマが生まれるのでしょう。我慢する必要のない何でもありの世の中には、少々味気なさを感じます。
 一番お気に入りのシーンは、監獄での復活ライブ。あの歌詞最高!
映画を見て、ジョニーのドキュメンタリーを見てみたくなりました。本人の憂いのある顔&歌声を映像で心ゆくまで見てみたい。
こちらで晩年の姿を拝めます。すごい存在感です。必見!

余談ですが、兄の死がトラウマになっているジョニーと、リバー・フェニックスを亡くしたホアキンをちょっとダブらせてみてしまいました。
あらためて、リバー・フェニックスは惜しかった。。。

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 WALK THE LINE
ジェームズ・マンゴールド監督、ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン 、ジニファー・グッドウィン出演

Posted on 2006/02/19 Sun. 15:08 [edit]

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クラッシュ  

アカデミー賞にノミネートされたオールスター・キャストの群像ドラマ「クラッシュ」を鑑賞。
「差別」という重いテーマを、サンドラ・ブロック、マット・ディロンといった正統派ハリウッド・スターがどう演じているのか…。
見る前は、その出来ばえを疑ってしまったが、人間の感情の嫌な部分に、真正面からメスをいれた、なかなか見ごたえのある力作だった。

☆舞台はさまざまな人種が混在して暮らす冬のLA。
黒人刑事グラハム(D・チードル)はヒスパニック系の彼女がいるのに、母親に白人の彼女がいるとウソをつき、
雑貨店を営むペルシャ人とその娘は、警備のために銃を買おうとして不当な差別を受ける。
白人のエリート検事(B・フレイザー)は、高慢な妻(S・ブロック)と買い物中、若い黒人二人に車を盗まれ、
人種差別主義者の警官ライアン(M・ディロン)は、盗難車と同じ高級車に乗る黒人デイレクター・キャメロン(T・ハワード)の妻クリスティン(T・ニュートン)にセクハラを。正義感の強い同僚のハンセン(R・フィリップ)はそんな同僚の行為に嫌悪感を覚える…。

 それぞれのコンビが“肌の色の違い”という偏見に直面する、全員が主役の群像劇。
 これほどまでに差別的発言が飛び交う映画は見たことがない。このジャンルはスパイク・リーの得意分野だが、彼の映画ともまた違う、なんともいえないやりきれなさ、後味の悪さを感じた。
 監督はTVドラマ出身ということ。さすがに、人間の絡ませ方が絶妙で、どんどん話に引きずり込まれてしまった。

 誰が見てもリッチで小奇麗にしていても、肌の色が黒いというだけで車泥棒と同じ扱いを受けてしまうキャメロンの“悔しさ”。
 一方、「白人警官の男」というもっとも威張っていられる立場にいても、親の介護すら満足にできない生活を送っているライアンの“惨めさ”。
 彼らの苦々しい思いは、対極にあるように見えるが、どちらも、貧富の差を生み出した競争社会の負の財産だ。
 貧しい者は富める者を妬んで、自分の辛さを何かのせいにしたがる。そのもっとも手っ取り早いものが肌の色の違いなのかもしれない。

 この映画の登場人物のうち、誰にもっとも感情移入できるだろう、と考えてみたが、「誰の気持ちもわかるようで、ほんとのところはわからない」というずるい結論しか出なかった。
自分はアジア人で、肌の色の差別が身近ではない日本に住んでいる。
この映画のなかでは第三者の存在だ。
白人社会でうまく生きようとするエリート黒人の気持ちもわかるし、リッチなのに孤独な高慢女や、差別警官ライアンにも少しは同情できる。だけど、ほんとのところはわかっていない。それは体験したことがないから…。
ただ、一つわかったのは、差別のある社会はとても生きにくいということ。
差別撤廃なんて絵空事。みんなが平等なんてありえない。それでも差別は嫌なことだ、と強く感じさせられた映画だった。

 以下ネタバレありの一言:
 この映画に出てくる唯一の「いい人」は黒人の錠前職人の娘だけ。銃の音におびえる娘に父親が、命を守ってくれる不思議なマントを着せるシーンにはちょっとウルッときてしまった。ペルシャ人の店長が銃をもって復讐に行き、女の子が撃たれることは、予想できる展開だったけど、つい「ヤメテー!」と叫びたくなりました。

 見てるときには、よくできたおもしろい映画、と思ったけど、冷静になったら、ペルシャ人の発砲シーンや、マット・ディロンの交通事故救出シーンなど、ちょっとドラマチックに描きすぎなところが気になった。まあ、リアリティを追求すると重すぎるテーマだから仕方ないかな。
 ライアン・フィリップ演じる熱血警官のその後はどうなってしまうのか。もっともやりきれないエピソードだった。
 &マット・ディロンは好きだし、なかなかよかったとは思うけど、アカデミーで助演ノミネートされるほどの名演技だったとは思えず。それより、テレンス・ハワードのほうが光ってた気がするのは私だけでしょうか?

クラッシュ CRASH
ポール・ハギス監督、ドン・チードル、ライアン・フィリップ、マット・ディロン、ジェニファー・エスポジート、テレンス・ハワード、タンディ・ニュートン、ウィリアム・フィクトナー、サンドラ・ブロック、ブレンダン・フレイザー出演

Posted on 2006/02/16 Thu. 20:05 [edit]

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ランド・オブ・プレンティ  

待ちに待ったヴェンダース監督の「ランド・オブ・プレンティ」を劇場で鑑賞。ここ最近、すっかりご無沙汰していたヴェンダース作品、あの独特のまったり感についていけるかどうか、恐る恐る見始めたのだが…。
 心配ご無用のテンポのよさにびっくり。セリフの少ない映画かと思いきや、しゃべるしゃべる…(主に妄想癖のあるオヤジの独り言ですが)。

 2003年の9月。宣教師の親に連れられ、アフリカやヨルダン川西地区で暮らしていたアメリカ人女性ラナは、母の弟ポールに会うために、アメリカへ帰国する。一方、ベトナム戦争の帰還兵であるポールは、ロサンゼルスの街中を監視カメラ付の車で走りまわり、一人で武装してコマンドになりきっている。ある日、ポールが不審者と思い込み監視を続けていたイスラム教徒ハッサンが殺された。現場を目撃したポールは、イスラムのテロリストが関与していると信じ込み、捜査を始める。

 妄想にとりつかれた男ポールは「タクシー・ドライバー」でデニーロが演じたトラビスそのものだ。トラビスのような不気味なキャラではないけど、本人はいたって真剣。まわりは敵だらけと思い込み、「自分は国を救うヒーロー」「アメリカは負けたことがない」、と信じている。
その姿は滑稽でもあるのだが、彼がこうなってしまった理由を考えると、笑い飛ばせない重みがある。ベトナム戦争で傷ついた心と体は癒えることなく、「911テロ」を迎えることになってしまった。それゆえの間抜けな奇行なのだから…。
 ポールのおかしくて痛々しい言動を、姪のラナが悲しそうに見つめるシーンは、胸につまるものがあった。
 一方、ラナも「911」によって傷ついた一人だったことが最後に明かされる。亡き母の手紙を叔父に届けるためだけに帰国したのではなかったのだ。

 この映画はあくまで白人側からの視点で描いているので、賛否両論いろいろあるだろう。
無残に殺されたハッサンの人生はほとんど語られていないし、「テロリスト説」のオチも、なんだか釈然としなかった。
 ただ、「反戦」というメッセージだけはしっかりと印象づけられた。
声高に言ってるわけではないんだけど、気持ちがこめられていた。
 お恥ずかしいが、イスラエル、パレスチナ問題については知識があまりないので、ラナが暮らしていたのがヨルダン西地区と聞いても、ピンと来なかった(勉強不足を反省)。
 (あまり評判のよろしくない)スピルバーグの「ミュンヘン」とも見比べてみたい。
 
 ポール役のジョン・ディール、知らない役者だったがいい味だしてた。
ミシェル・ウィリアムズもピュアな役を初々しく演じていてGOOD。ヒース・レジャーとはベスト・カップルなので、せめて3年はもってほしいな(余計なお世話か)。
&「ロッキー」の名コーチ役バート・ヤングの顔を久々に拝めたのにも歓喜。まだご健在だったのねー。
 
 とにもかくにも、いろいろと考えさせられた余韻の残る作品だった。

ランド・オブ・プレンティ LAND OF PLENTY
ヴィム・ヴェンダース監督、ミシェル・ウィリアムズ、ジョン・ディール、ウェンデル・ピアース、バート・ヤング出演

Posted on 2006/02/12 Sun. 19:07 [edit]

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