CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

ボリビア・ウカマウ集団の「革命の映画」特集は、5月16日までです!  

新宿ではじまったボリビア・ウカマウ集団制作「革命の映画」特集に、遅ればせながら昨日から顔を出し始めました。

映画本等で読んではいましたが、ウカマウ集団の作品を見るのはこれがはじめての新参者。ボリビアに足を踏み入れたこともないし、ボリビア音楽もほとんど知らない初心者なので、ちょっと気おくれしましたが、昨日見た「叛乱者たち」は、新作ということもあり、会場は超満員。
主催者の太田さんは「旧作はあまり人が入っていない」とおっしゃっていましたが、ボリビアという国を断片的にでも知れるいい機会なので、旧作もぜひ見てみたくなりました。

叛乱者たち Insurgentes
ホルヘ・サンヒネス監督、ルカス・アチリコ、レイナルド・ユフラ出演(2012年)


☆スペインからやってきた征服者たちとの戦いから、現代に起こったコチャバンバの水戦争、ガス戦争にも触れ、再現ドラマと史実を絡めて、現代のモラレス政権へと導いていくドキュメンタリー風ドラマ。
ボリビアの歴史上の革命家たちの名前をまったく知らない新参者としては、見ること聞くこと、すべてが新鮮。先住民族の大統領が誕生し、政治家や公務員も先住民族が増えている現状は、長い革命の歴史による進歩と言えることはできるだろうが、今でも白人の支配階級は存在するし、明らかな差別な格差も残っている。先住民族の映画製作集団ウカマウが、先住民族側からだけではなく、旧支配階級側からの乾いた目線も、少しではあるが触れているのが印象に残った。
エンディングに流れる音楽をオペラにしたことが気になってしかたない。
先住民族の音楽を使わず、いかにも貴族的なオペラを流した意図を監督に聞いてみたくなった。

最後にもう一言:
以前、東京国際映画祭で上映されたボリビア映画「Zona Sur」は、没落していくボリビア旧支配階級の戸惑いを描いた作品。
ボリビアの水戦争について描かれた映画「雨さえも TAMBIEN LA LLUVIA (ウォーター・ウォー)」は、スペインの映画製作スタッフの目から見た水戦争。
ボリビアという社会を、違った視点で描いた作品と見比べてみるのも面白いかも。
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Posted on 2014/05/11 Sun. 13:04 [edit]

category: ラテン映画

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ベネチア金獅子賞監督ジャンフランコ・ロージが、メキシコの殺し屋が生々しく殺人を語る独白ドキュメンタリー『El Sicario, Room 164』の裏話を披露  

『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』でベネチア映画祭2013金獅子賞を受賞したジャンフランコ・ロージ監督と、日本のドキュメンタリー作家・想田和弘監督のトークイベントに行ってきました。
饒舌なロージ監督は前作『El Sicario, Room 164』の制作秘話まで披露。
この映画は、覆面をかぶったメキシコの殺し屋が、モーテルの一室で自分が犯してきた殺人や拷問の生生しい状況を、身振りやイラストを使って、語っていく独白ドキュメンタリー。
アメリカとの国境のモーテルで、殺し屋が来るのを4日間待ち続けた話や、彼が4000ドルで殺人を請け負っていたこと。インタビューの謝礼に同じ額を要求してきた話など、生々しい裏話が続々出てきて、興味深かったです。

日本で見てみたいラテン映画がまた1本増えました!

予告編

Posted on 2014/04/30 Wed. 00:01 [edit]

category: ラテン映画

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アルゼンチン発サスペンス映画『偽りの人生』、7月12日に公開決定!主演はヴィゴ・モーテンセン!  


アルゼンチンが舞台の本格派サスペンス『偽りの人生 TODOS TENEMOS UN PLAN』が、7月12日から公開されます!
主演はわけあり男役がぴったりの怪優ヴィゴ・モーテンセン。
幼少期にアルゼンチンで過ごしたらしく、全編スペイン語を話してます。
監督はアルゼンチンの女性監督アナ・ピターバーグ。
(アルゼンチンは、政治も映画も、女性がトップを張れるお国柄なようです)
共演には『瞳の奥の秘密』のソレダ・ビジャミル。

さらにさらに、そのヴィゴ・モーテンセンも出演する、ジャック・ケルアック「路上」の映画化『オン・ザ・ロード』は、ついに8月、日本にやってきます!
監督はブラジルのウォルター・サレス。
撮影はブラジルで行われたようですので、こちらもラテン・ファンは必見です。

Posted on 2013/06/15 Sat. 21:13 [edit]

category: ラテン映画

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アルゼンチン映画『アカシアの通る道 Las acacias』、WOWOWで6/2&7/9に放送!カンヌ2011カメラドール受賞作です!  


アルゼンチン発のロードムービー、『アカシアの通る道 Las acacias』、WOWOWで6/2&7/9に放送します!カンヌ国際映画祭2011カメラドール受賞作です!

詳細

Posted on 2013/05/29 Wed. 20:05 [edit]

category: ラテン映画

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明治学院大学の映画シンポジウムで、はじめて知ったアルゼンチンの前衛映画集団「Cine de la Base」とRaymundo Gleyzerのこと  

昨日、明治学院大学の映画シンポジウムに参加してきました。
60~70年代の日本の映画(おもに前衛)が、世界各国でどのように受け入れられていたかを検証する、という内容で、世界各国から研究者が集まり、発表。
最後には、当時の日本アングラ映画界の中心にいた(ご本人は、溺れそうなぐらい末端にいた、とおっしゃっていましたが)足立正生監督が登壇し、当時のリアルな話をたっぷりと聞かせてくれました(足立監督の激動の半生については、Wikiでご覧ください)。
先日、不幸にも事故で亡くなられた若松孝二監督の盟友であった足立監督は、71年カンヌ映画祭での若松、大島両監督との思い出を懐かしそうに語り、また「再評価されてきていたことは若松監督自身も感じていただろうし、これから、という予感もあったはず。それだけに残念でならない。世界でも類のない多作な監督であった」と、短くではありましたが、若松監督への思いを語っていました。

大島監督が病に倒れ、若松監督が突然逝ってしまい、残ったのが、一番死の近くにいたはずの足立監督、というのは、なんとも皮肉なもんだな、というのが率直な感想です…。

さてここからはラテンの話題。
学者ではないので、映画論を語る気はないのですが、このシンポジウムで初めて知ったのが、アルゼンチンにおける60~70年代当時の前衛映画集団「Cine de la Base」について。
フェルナンド・ソラナス監督が、そのムーブメントの中心にいたことは想像できたのですが、レイムンド・グレイセル Raymundo Gleyzerという監督の名前を初めて聞いて、興味がわきました。

グレイゼル監督は、カメラと銃を同時に持った人で、(フランス人のニコル・ブルネーズ氏いわく、アルゼンチンの足立正生のような存在)、当時の軍事政権によって拉致され、行方知れずのまま、ということ。
ソラナス監督はフランスに亡命し、今はアルゼンチンに戻ってご健在なのですが(2008年にはサンパウロにも来て下さいました!)、命を奪われた監督がいたことに、ひどく衝撃を受けました。

グーグルで探したら、過去に、山形ドキュメンタリー映画祭で彼のドキュメンタリー映画『Raymundo』が上映されていて、フィルム貸し出しもしているようです! 見てみたーい!!
(映画の詳細はこちら)

『Raymundo』公式サイト

Posted on 2012/11/11 Sun. 18:22 [edit]

category: ラテン映画

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