CINEMA草紙

ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、キューバ等々、中南米カリブのラテン映画・音楽・カルチャーを紹介するニッチなブログです!

大ヒット中のブラジル映画「ストリート・オーケストラ TUDO QUE APRENDEMOS JUNTOS」レビュー  

ストリート・オーケストラ TUDO QUE APRENDEMOS JUNTOS
セルジオ・マシャード監督、ラザロ・ハーモス、サンドラ・コルベローニ、カイケ・ジェズース、エウジオ・ヴィエイラ出演


☆神童と呼ばれたヴァイオリニスト、ラエルチはスランプに陥り交響楽団のオーディションに落ちてしまう。生活のために渋々スラム街の学校で音楽教師を始めるが、そこで彼が目にしたのは楽譜が読めず学校に通うのもままならない子どもたちの姿だった。サンパウロの巨大ファベーラ、エリオポリスで生まれた交響楽団の物語からインスパイアされた音楽映画。

ファベーラの子供たちの悲惨な現実だけでなく、渋々教師になったラエルチの葛藤も並行して描いている。「立派な教師が子供たちを変える」というような説教臭い文部省推薦作品ではなかったのが好感度大。
悪者は麻薬のディーラーや、カード詐欺をしている若者だけでなく、やたらめったら銃を撃つ警察も社会悪として描いているのがブラジルらしい。
「音楽ですべてを変えることはできないけれど、音楽が何かのきっかけになればいい」。そんな志をこの作品から感じることができました。
クラシック音楽だけでなく、ファベーラの子供たちに馴染のあるラップも随所に出てきて、しかもブラジルの有名ラッパー二人、Rappin' HoodとCrioloがゲスト出演しているのもOTIMO!

ブラジルの伝説的ラッパーであるSabotadeの名曲を、エリオポリス交響楽団がオーケストラアレンジを加えたエンディングテーマ:
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Posted on 2016/08/20 Sat. 13:36 [edit]

category: ブラジル映画

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ブラジル映画祭2015開催&スケジュール決定!  


毎年秋に開催されていたブラジル映画祭ですが、今年は半年遅れの春に行われます!
ブラジル音楽の巨匠トニーニョ・オルタのドキュメンタリーや、世界の監督がリオを舞台に描いたオムニバス「Rio, Eu te amo」、2014年のラテンビート映画祭で上映されたリオが舞台の青春ドラマ「悩めるジアンのバラード」などが上映されます!

4月25~30日 渋谷 ユーロスペース
スケジュール

Posted on 2015/04/06 Mon. 17:36 [edit]

category: ブラジル映画

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サンパウロの片隅で暮らす三人の若者のリアルな日常を描いたブラジル映画『聖者の午後 cores』レビュー。3/29より渋谷ユーロスペースほかで公開  

祖母の年金が頼りのタトゥーアーチストのルカ、薬の横流しで稼ぐルイス、熱帯魚店で働くルイスの彼女ルアラ。
3人は、落書きだらけの塀、鉄格子で囲われた家々が並ぶ、お世辞にも美しい景観とはいえないサンパウロの下町で暮らしている。
今の生活に満足はしていないのだが、そこから抜け出そうと、一歩を踏み出すこともできずにいる。
ビールとピザとTVを見るだけ…。そんな3人の日常を、モノクロ映像で淡々と追ったインディーズ映画である。

ルカの家の壁に貼ってあるポスターは、ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』。
観客の多くが感じるであろう、この脱力感は『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の世界そのものである。
若者3人は、ビールの飲み過ぎのせいか、揃いもそろってお腹ぽっこり体型で、カッコよさや美しさからはほど遠い風貌。その姿が実にリアル。肩に力が入っていない、だらだら、ユルユルな感じがいい。

3人はそれなりに、もがき苦しんではいるのだが、そこに痛々しさはなく、自暴自棄にもならないのが、なんともブラジルらしく微笑ましくもある。

サンパウロにいたときに知り合った若者は、彼らと違って大学卒だったが、「いい仕事ないかな~」とは言うけれど、焦って就活することもせず、お金がないから、基本は部屋でだらだらしたり、ビール飲んで踊ったり、家族が集まって世間話をして過ごしていた。
日本人の中では怠け者に属する私でさえ、彼らの“ゆるさ”に最初は違和感があったのだが、次第にそれが心地よくなり「先のことをくよくよ心配したって仕方ない。今がそこそこ生きられれば、まあいいか」と思えるようになっていった…。

等々、この映画を見ながら、サンパウロですごした日々を回想し、ブラジルへの郷愁は募るばかり…。

サンバもボサノバもバイオレンスもない、等身大のブラジルの若者を感じられる異色の青春群像劇です。

聖者の午後 CORES
フランシスコ・ガルシア監督長編デビュー作。3/29より渋谷ユーロスペースほかで公開

Posted on 2014/03/11 Tue. 22:03 [edit]

category: ブラジル映画

thread: ★おすすめ映画★ - janre: 映画

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ブラジル映画『ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡』、2013年7月下旬ユーロスペースで公開決定!!  


2010年に東京国際映画祭で上映され、アカデミー賞2011の長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされたアート・ドキュメンタリー『ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡』が、2013年7月下旬にユーロスペースで公開されます!

ブラジルの底辺で暮らすゴミ回収人(カタドール)と、現代アートの旗手ヴィック・ムニーズが、協力しあって巨大アートを作りだすまでを描いた感動のアート作品。見る価値あり!の感動作です!

予告編

Posted on 2013/04/18 Thu. 21:46 [edit]

category: ブラジル映画

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「大人の音楽映画祭」(2/9~4/12@角川シネマ有楽町&梅田ガーデンシネマ)でアントニオ・カルロス・ジョビンの最新ドキュメンタリー映画を上映!  


今週末(2/9)から角川シネマ有楽町&梅田ガーデンシネマでスタートする「大人の音楽映画祭」では、Rock、JAZZ、レゲエ、ボサノバの超豪華なレジェンドたち(ビートルズ、ストーンズ、ボブ・マーリー、クイーン、サンタナetc...)の音楽ドキュメンタリーを一挙上映!
ブラジルからは、トム・ジョビンの音楽に迫ったドキュメンタリー「アントニオ・カルロス・ジョビン A Musica Segundo Tom Jobim」がやってきます。監督は、なんと巨匠ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスとジョビンの孫、ドラ・ジョビン!
インタビューをつなげたお決まりの構成ではなく、ジョビンの音楽とリオの風景だけでつなげた音楽ドキュメンタリーのようです。
予告編

ほか、ラテン関係からは、昨年のラテンビート映画祭で上映した『シュガーマン』。一発屋と思われていたメキシコ系シンガーの数奇な運命をたどった作品で、アカデミー賞ドキュメンタリー部門の最有力候補にもなっています。
ほかに、マーチン・スコセッシが監督した『ジョージ・ハリソン/リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』も見てみたい!
昨年公開され大好評だった『ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド』や、ゴダール監督がストーンズを撮った『ワン・プラス・ワン』もやりますよ~。

スケジュール&詳細

Posted on 2013/02/06 Wed. 11:23 [edit]

category: ブラジル映画

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